TCKで「相馬野馬追」を応援 復興イベントを開催

[ 2012年3月10日 06:00 ]

 東京シティ競馬は9日、福島県相馬地方に古くから伝わる、壮大な戦国絵巻を再現する国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」の復興支援イベントを開催した。

 相馬野馬追は、旧相馬藩主相馬氏の祖といわれる平安中期の武将、平将門が武芸を磨いたことが由来とされる。1000年以上の歴史を持ち、数百の騎馬武者が神旗を奪い合う神旗争奪戦や、鎧(よろい)兜(かぶと)に身を包んで駆ける甲冑(かっちゅう)競馬などの行事が行われる。

 毎年7月に開催されているが、昨年は東日本大震災による津波被害や福島第一原発の事故の影響で開催が危ぶまれる中、規模を縮小して行われた。中ノ郷騎馬会会長の中島三喜さんはお見舞いと義援金へのお礼を述べ、「昨年は甲冑競馬と神旗争奪戦ができませんでしたが、今年は7月28日から30日に盛大に行うよう準備しています」とあいさつ。

 この日の第10Rは「復興支援! 相馬野馬追賞」として実施され、ファンファーレで螺(ほら)が吹かれ、売り上げ金の1%を被災地に拠出した。また同レース終了後はTCKジョッキーと相馬野馬追騎馬会が共同で募金活動を行った。

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2012年3月10日のニュース