【全日本選抜】天国の愛弟子へ 見てくれ開幕ダッシュ

[ 2012年2月8日 06:00 ]

<全日本選抜>練習で走路状態を確かめる永井

 亡き弟子へ手向けのビッグタイトルを。今年最初のSG「第25回全日本選抜」が8日、山陽オートレース場で開幕する。先月15日、船橋での練習中の事故で愛弟子の坂井宏朱さんを失った永井大介(35=船橋)は、悲しみをこらえて初日12R「スーパードリーム戦」に臨む。

 地元・船橋一般戦(1月14~17日)出走中に起こった弟子の死亡事故から約3週間。永井は同じ地元のG2さざんかC(1月28日~2月1日)で準決敗退し、事故後初めて他場でのレースに挑む。それも、SGのビッグタイトル。「場所が替わって気持ちは比較的楽だけど、やっぱりつらい」と明かしたが、レースに悲しみを引きずるわけにはいかない。

 そのさざんかCでは不完全燃焼の走り。敗因は既につかんでいる。「ヘッドを修正してからハネがあったので、前々検日(6日)にヘッドを新品にした」と素早く対策を講じた。

 初日12R「スーパードリーム戦」は5枠。「(5枠は)最高。すぐ内にタッちゃん(有吉)がいるしね」と抜群のスタート力を誇る同期の仕掛けに乗っていく構えだ。「今シリーズは特別なSGになる?」の問いに「うん」と言葉少なにうなずいた永井。天国の坂井さんに最高の結果を届けるために、初戦から愛車ビズビムを疾走させるはずだ。

 初日12Rは、前年覇者の高橋貢をはじめ選考期間(10年12月~11年11月)の競走成績上位者が激突する。前節Vとリズムを整えて乗り込んできたのは中村と有吉。さらに浦田、永井、高橋貢、荒尾らも悪くはない雰囲気。一方、浜野と伊藤信の24期コンビはトーンが低かった。予選組では早川、金子、池田、松尾啓、平田、東小野らの近況タイムが優秀。また、シリーズを通して濡れ走路の可能性が高く、雨が得意な岡部、西村、丹村らの地元勢もチェックしておきたい。

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2012年2月8日のニュース