【共同通信杯】藤沢和師ダービー見据え「２頭」

　【東西ドキュメント・美浦＝７日】「共同通信杯は２頭とも使うぞ」。藤沢和師の言葉を聞き、鈴木の胸は躍った。ジャングルクルーズとスピルバーグの名前があるが１頭は次週の自己条件かな、とみていた。目先の１勝より早いうちに強い相手とぶつけて地力を養う…指揮官の深謀遠慮が見えた。

　共に期待は大きい。ジャングルクルーズは向正面で上がる積極的な競馬で前走の未勝利戦を突破。「やや強引な競馬だったが、よく勝った。長くいい脚を使ったな。中山で勝ち上がったが東京の方が向くと思う。力はある」。スピルバーグは東京向きの決め手が売りだが、このあたりでもう一皮むけてほしいと願う。「スタートを決めてスッと行くような競馬を見たい。もう２回使ったから、そんなレースができてもいい。上手な競馬をしてほしい」。師が重要視する東京の重賞。その先に見えるのはダービーにほかならない。