【シルクロードS】カナロア サラサラッと12秒3

[ 2012年1月26日 06:00 ]

<シルクロードS>ロードカナロア(左)はCWコースで、フレデフォートと併せ馬。 首差で先着ながらも状態の良さを披露した。

 京都のシルクロードSでは4連勝中のロードカナロアが絶好の気配。5連勝で高松宮記念へ駒を進める。

 常に二重丸を付けたくなるロードカナロアの追い切りとしてはややインパクトは薄かった。CWコースで格下のフレデフォート(5歳500万)を5馬身後方から追いかけ、先着したのはわずかに首差。だがこれは陣営の思惑通り。安田師は「先週に坂路で破格の時計を出したので、今週はコースでサラッとやるつもりだった。順調だね」。指揮官の言う通り、いっぱいに追われた相手に対し、カナロアはゴール板まで馬なり。それでいてラスト1Fは自然と加速、一瞬にして僚馬をかわした。1週前の坂路で1番時計、かつ自己ベストとなる4F50秒1~1F11秒8をマークしており、仕上がりは文句なしと言っていい。

 加えて大幅な成長も感じ取れる。3歳12月のデビューからここまで7戦5勝。6F戦に限れば5戦全勝とパーフェクトな成績を残してきたが、スプリンターとしては薄手の体つきだった。それが古馬となり、着実に完成に近づいているのだ。「まだトモ(後肢)に甘いところがあるし、幼さは残っている。でも、お尻なんかは凄く幅が出てきたし、伸びしろはあるね」と安田師。

 昨秋からコンビを組む福永も、非凡な将来性を感じ取っている。この一戦で一番の課題とも言える、初めて背負う57キロにも「重量は背負い慣れていかないと駄目だし、57キロでどうとかなんて言っていられないよ」

 春の最大目標は高松宮記念。ここには僚馬で昨年の最優秀スプリンター・カレンチャンや、重賞3勝のダッシャーゴーゴーもスタンバイする。「カレンチャンとの対戦は盛り上がるね。一戦一戦、大事に乗っていきたい」。春のスプリント決戦をさらに面白くするためにも、ここは落とせない一戦だ。

続きを表示

2012年1月26日のニュース