【有馬記念】オルフェ池江師 強い「絆」愛馬信じる

[ 2011年12月20日 06:00 ]

有馬記念プレミアムレセプションパーティー

(12月19日)
 「今年1年を振り返って」との問いに、池江師は「絆」と「今年の漢字」に選ばれた1文字を挙げた。2月末に父・泰郎氏(本紙評論家)が引退。その年に池江家の結晶と言える血統のオルフェーヴルで3冠を成し遂げた。菊花賞では距離と折り合いを難なく克服。「1周目の下りは口を割ってヒヤッとしたけど心配したのはそれくらい」

 そして迎える有馬記念。万全の態勢で3冠馬を送り込む。「菊花賞の疲れはすぐに回復した。いったん放牧に出して、また成長したよ」。師はその成長力を特長に挙げる。デビュー3戦目の京王杯2歳Sで10着と大敗。2桁着順を経験しての3冠達成は初めてだが「5月の遅生まれで成長が遅れていたからね。この1年の成長度が凄くて、ドリームジャーニーやメジロマックイーン以上。菊花賞は馬体重466キロで皐月賞と比べるとプラス26キロ。こんなに数字が増えた3冠馬はいないでしょう」と言う。

 今年は震災の影響で皐月賞が東京で行われた。中山では芙蓉S2着があるだけで未勝利。加えて古馬とは初対戦。不安はないのか。「脚質に幅が出てきているしコース替わり自体は心配していない。ダービーのときも左回りが駄目と言われながら、しっかり対応してくれたから。追い掛ける立場の方が気持ちは楽だし、この馬の競馬をするだけ」。自分の競馬ができればおのずと結果はついてくる。そう言わんばかりだった。

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2011年12月20日のニュース