【阪神JF】非凡サウンド、名伯楽もゾッコン

[ 2011年12月6日 06:00 ]

<阪神JF>頂点を目指すサウンドオブハート

 名伯楽もホレ込む期待の逸材。サウンドオブハートの話になると、3冠馬ミスターシービー、ダービー馬ウィナーズサークルを育てた松山康師の表情は思わず緩む。新潟で新馬を楽勝すると、牡馬相手の芙蓉Sも非凡な瞬発力で快勝。その後は放牧に出さず美浦で調整した。

 「これだけみんなに褒められる馬もそういない。本当に手がかからない。カイバも食べるし、あえて放牧で緩める必要もないから、自分の目の届くところで特に気持ちの面を大事にチェックしてきた。体質の強さが長所だろうね」

 11月19日に落馬負傷した主戦・松岡も、芙蓉S快勝後に「阪神JFで頑張りたい」とぞっこんだった。急きょ、ピンチヒッターに指名された武豊が1週前の30日に美浦に駆けつけ、5F66秒0~1F13秒2(馬なり)でスピード感満点に駆け抜けた。武豊は「乗っていて気持ちのいい馬。加速がついてからが特に速い。真面目過ぎるぐらいでテンションが高くなりそうな雰囲気はあるけど、それでも競馬は走ってきている。チャンスを生かしたい」と好感触をつかんでいる。

 JRA重賞での松山康師―武豊コンビ結成は97年毎日王冠(ジェニュイン=5着)以来、実に14年ぶり2度目。指揮官は「何頭もの名馬に乗ってきた豊君が褒めてくれるのだから、やっぱりいいんでしょう」と目を細めた。

 ▽芙蓉S 押し出されるようにサトノギャラントが先手を奪い、1000メートル通過60秒8のスローペース。好位4番手でしっかり折り合った1番人気サウンドオブハート。直線で外めに持ち出すと上がり最速の34秒2の末脚であっさりかわした。抜け出してからは手綱を抑える余裕を見せながら、サトノギャラントに1馬身1/4差をつけた。

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2011年12月6日のニュース