荒尾市 競馬廃止で騎手らに見舞金支給へ

[ 2011年9月5日 17:08 ]

 熊本県荒尾市の前畑淳治市長は5日、12月に廃止すると表明した荒尾競馬の調教師や騎手らと競馬場内で懇談し、競馬関係者に見舞金を支払い、雇用先の確保にも努力する考えを伝えた。

 懇談で、市長は廃止の時期や理由を説明し、理解を求めた。参加した約100人は金銭面の補償だけでなく、就職先や住居を探すよう市に要請した。

 市長は「就労支援は精いっぱいやりたい。競馬場周辺の地域振興策にも力を入れる」と強調。見舞金の額は今月中に提示する方向で、総額数億円に達する見通し。

 市は、荒尾競馬が抱える約13億6千万円の累積赤字清算などのため、第三セクター等改革推進債を発行したり、熊本県からの支援を受けることを想定している。

 ただ、蒲島郁夫県知事は記者団に「費用の負担は考えていない」と、否定的な考えを示した。

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2011年9月5日のニュース