【MB記念】静岡カルテット“3連覇”なるか

[ 2011年8月23日 06:00 ]

 全国24ボートレース場の推薦で出場選手が決まる“ボートの甲子園”MB記念は23日、福岡で開幕。最大の注目はSG2連覇を果たしている静岡勢だ。直前のSG東日本復興支援競走(戸田)を制した重野哲之(32)は実績上位機をゲット。前々回のSGオーシャンC(蒲郡)を優勝した佐々木康幸にSG2Vの菊地孝平、坪井康晴を合わせた精鋭4人が同一支部SG3連覇に挑む。迎え撃つ福岡勢は12Rドリーム戦の1号艇・瓜生正義が中心だ。

 全国屈指の層の厚さを誇る静岡支部から4人がMB記念に参戦。前検では明暗がはっきりと分かれる形となった。

 好モーターを引き当てたのが重野と佐々木。特にSG連覇が懸かる重野が手にした41号機は、これまで使用した4人全員が予選を突破している実績を誇る。圧倒的なパワーで暴れ回った戸田SGと同様の走りが期待される。「戸田よりも浜名湖のペラが良さそうな感じだった」と感触を確かめるように試運転を重ねていた重野。「うねりに負けないように走りたい」と癖のある福岡水面を克服する構え。07年の魚谷智之(7月オーシャンC、8月MB記念)以来、史上13回目(12人目)となるSG連覇の偉業へ、早くも視界が広がってきた。初日5、11Rは好枠での出走だけに、いきなり腕の見せどころだ。

 佐々木も2連対率50%超の12号機なら不足はない。「握り込みは良かった」と前検は合格点の自己評価。「ただ、乗り心地は蒲郡(オーシャンC優勝)の方が良かった。福岡だし乗り心地を良くしていきたい」と水面対策も心得ている。初日1回乗りの6Rは6枠だが、持ち味の切れ味鋭いコーナー戦を駆使して1Mを切り裂き、好発進する意気込みだ。

 対照的に平凡機を引いてしまったのが菊地と坪井だ。手にしたモーターは、ともに2連対率30%台前半と今シリーズでは中堅下位にとどまる。初日は菊地(6、10R)、坪井(8R)とそれぞれ好枠での登場だけに、早めの仕上げが必要となりそうだ。

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2011年8月23日のニュース