【小倉記念】イタリアン 暑い季節熱い走り厚い信頼

[ 2011年7月26日 06:00 ]

<小倉記念>夏のヒロイン!イタリアンレッドが重賞V2に挑む

 今週から小倉競馬が開幕。サマー2000シリーズ第3戦「第47回小倉記念」がメーンとなるが、注目は七夕賞を制して勢いに乗るイタリアンレッド。この中間も相変わらず好気配を維持している。7、8月の真夏は5戦5勝と負け知らずという生粋の“夏女”が得意の小倉で重賞連勝を目指す。

 得意の季節になってイタリアンレッドが輝きを増した。前走の七夕賞で重賞初制覇。中団外めで折り合い、3角から徐々に押し上げていくと抜群の手応えで伸びて先行勢をまとめて差し切った。ハンデ52キロ、外差し有利の馬場だったことを踏まえても強い勝ちっぷり。古川助手の表情にも自然と笑みがこぼれる。

 「力をつけているよね。ハンデの恩恵があったにしてもよく伸びていた。よほど夏が合うんだろう」

 これで7、8月に限ればデビューから5戦5勝。いまだ負け知らずの要因について「冬は硬くなるけど夏場はそれがない。毛ヅヤや体の張りがこの時季は違う」と目を細める。重賞2勝目へ向け、この中間も馬体をふっくらとみせて好調キープ。中2週のため1週前追いは行わなかったが、これは前走時と同じ。当該週に行えば十分に仕上がる。

 「この調教のパターンで結果が出ているからね。勝ったことで自信をつけた感じ。今の精神状態で次に迎えるのは大きい」

 前走、牡馬相手に結果を出したことで普段の立ち居振る舞いも変わってきたという。今回は5戦4勝の小倉とあって古川助手の期待は大きい。

 「夏場で使っているのが小倉だから、小倉自体の相性がいいのかは分からないけど去年の愛知杯でも差のない4着だったしね。イメージはいいよね」

 体調のいい時季に勝ち慣れた舞台。「あとはなるべく軽くなれば」と古川助手が気にするハンデも55キロに決まった。「54~55キロなら」と話していただけに想定内だ。好条件がそろったここで重賞連勝を飾れば、サマー2000シリーズ制覇はほぼ決定的。「夏は牝馬」の格言のごとく、小倉開幕週の重賞でこの馬が大暴れしそうだ。

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2011年7月26日のニュース