【皐月賞】フェイトフル“共通項”発見で「要注意」

[ 2011年4月21日 05:43 ]

<皐月賞>シャイニイチカ(左)と併せて追い切るフェイトフルウォー

 【G1ドキュメント・20日】皐月賞に出走する関東馬は4頭と頭数こそ少ないが、個性派ぞろい。中でも岡本が気になっているのはフェイトフルウォーだ。鞍上は07年皐月賞をヴィクトリーで制した田中勝。追い切り後の会見でフェイトフルの長所を聞かれると「気持ちが強い」と答えた。

 それを聞きながら岡本はヴィクトリーとフェイトフルの“共通項”に気がついた。ヴィクトリーは皐月賞の1週前追い切りで鞍上を振り落として放馬。フェイトフルは新馬戦の馬場入場の際に田中勝を振り落として放馬しながら、レースを快勝した。確かに「難しい馬」ではあるが、田中勝はこういうタイプの馬をうまく乗りこなすイメージがある。

 当の本人は「いやあ、(結果が極端にいいか悪いかの)どっちかだよ」と笑いながらも、騎乗時のポイントについては「乗る方も気持ちを強く持たないといけない。またがった瞬間からずっと気を抜けないからね」と話した。

 最終追い切りは坂路で調教助手が騎乗して4F52秒3~1F13秒1。伊藤伸師は「先週で仕上がっていたので、きょうは整える程度。順調にこられた」と満足げな表情を浮かべた。1週前追い切りにまたがった田中勝も「気持ちも肉体も成長しているなと感じた」と好感触をつかんでいる。レースに向けては「スタートをうまく出て、リズムよく走らせること」。2角先頭で押し切ったヴィクトリーのような大胆騎乗もあるか。岡本は「要注意」との思いをより強くした。

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2011年4月21日のニュース