JRAの施設も激震!3場全て土日開催中止

[ 2011年3月12日 06:00 ]

 東北地方太平洋沖地震の影響で、土日の中央競馬が全て中止となった。JRAは11日、緊急対策会議を開き、12、13日に開催を予定していた2回中山5、6日目、1回阪神5、6日目、2回小倉5、6日目の開催を中止すると発表した。阪神、小倉に被害はなかったが「3場セットで考えている」と全場中止についてJRAサイドは説明した。これにより、JRA全施設での今週の発売、払戻業務は中止となった。

 激震はJRAの施設も直撃した。11日午後7時現在で福島競馬場=スタンド5階の天井落下、スタンド壁が一部損傷、給水管破裂(近隣住民が競馬場内に避難中)。ウインズ津軽(青森)、種市場外(岩手)=停電中。横手場外(秋田)=停電中、映像回線障害。ウインズ新白河(福島)=壁にひび、蛍光灯落下。中山競馬場=スタンド3~5階の天井落下、一部投票所水漏れ。東京競馬場=メモリアルスタンドでガラス破損。美浦トレセン=一部で停電、水道管の破裂、の被害が出ている。

 12日の中山で出走予定だった関西馬には大きな影響があった。地震が発生したのは翌日のレースに向けて既に栗東を出発し、中山到着が迫っていた時間帯。2頭を出走予定していた本田師が現状を説明した。

 「ちょうど首都高を走っているときに揺れたみたい。無事に中山に着いたっていう連絡は入ったけど、それからは電話が通じない状態。あした(12日)栗東に戻る予定だけど高速はダメなんじゃないか。どっちにしても様子を見ながらになるだろうし、身動きがとれない状況なんだよ」

 1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災では阪神競馬場が甚大な被害を受けた。これを受けて1月21、22日の京都競馬が中止(中山は開催)となった。22日に行う予定だった日経新春杯は翌週28日に順延された。

 また、1989年1月7日に昭和天皇が崩御した際は、7、8日に行う予定だった中山、京都競馬が中止となった。2007年には8月16日に発覚した馬インフルエンザにより、8月18、19日の札幌、新潟、小倉の全3場での開催が中止となった。土日の3場中止は、この時以来となる。

 ▼JRA土川健之理事長 このたびの東北地方太平洋沖地震により、被災されました皆様に対しまして心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早く復旧されることをお祈りいたします。

 

続きを表示

2011年3月12日のニュース