【中山記念】クラウン“ジンクス”味方に波乱の連覇だ!

[ 2011年2月23日 06:00 ]

中山記念連覇に挑むトーセンクラウン

 連覇で波乱だ!?強豪がそろった中山メーン・中山記念で一発を狙うのがトーセンクラウンだ。約10カ月ぶりの実戦とあって評価は上がらないが、昨年は13番人気で5馬身差の圧勝を飾った実績馬。得意コースで今年も大駆けをもくろんでいる

 このレースはリピーターの活躍が顕著。ローエングリン(03年1着、04年3着、07年1着)やバランスオブゲーム(03年2着、05、06年連覇)にカンパニー(05年2着、08、09年連覇)。毎年のように前年、前々年の活躍馬が上位に名を連ねる。昨年の好走馬で今年も出走するのは勝ったトーセンクラウンのみ。当然懸かる期待は大きい。

 G1初挑戦となった昨春の天皇賞は、2周目4コーナーで斜行して他馬の走行を妨害し、11着入線も18着に降着。その時の接触で右前脚を5針縫う外傷を負った。その後は札幌記念を目標に調整を進めていたが、脚元の不安で回避。昨秋は全休し、暮れから坂路とプールを併用してここ目標にじっくりと調整してきた。

 「天皇賞はもったいない競馬だった。普通の馬はなかなか(接触したことを)忘れられずに怖がることがあるが、そういう雰囲気もないし大丈夫だと思うよ。尾は引いていない」と菅原師は明かす。2月に入って調教のピッチもグッと上がってきた。坂路で10日に4F53秒2を出すと17日にも52秒0をマーク。「この中間は脚元も心配はない。気のいい馬だから休み明けでも問題ない」

 中山芝コースは【4424】とベスト。昨年は13番人気で5馬身差のV。不良馬場での快勝だっただけに、ファンも半信半疑。直後に挑んだ日経賞は7番人気にとどまったが、今回と同じ58キロを背負ってG1馬マイネルキッツに0秒1差の3着に入った。レース間隔は空いたが「90%以上は仕上がっているよ」と師は自信の表情だ。有馬記念馬に皐月賞馬、強敵ぞろいだけに今回も人気は上がらないが、リピーターの風に乗って再び波乱を巻き起こす準備は整いつつある。

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