【新潟記念】さあ最終決戦!逆転Vあるぞアルコセニョーラ

[ 2010年8月24日 06:00 ]

逆転サマー王者に燃えるアルコセニョーラ

 空前の混戦模様となっているサマー2000シリーズは今週の「第46回新潟記念」が最終戦。札幌記念終了時で王者の資格馬ゼロ。06年のシリーズ開始後、初の“該当馬なし”の可能性もある中、逆転王者に燃えるのが夏女アルコセニョーラだ。七夕賞2着後、小倉記念で1ポイントもぎ取ったことで自力王者の道が広がった。2年前の新潟記念同様、炎の一気差しが決まれば、5000万円のボーナスをゲットだ。

 夏女アルコセニョーラが残暑厳しい越後路に今年も帰ってきた。2年前の新潟記念は16番人気の低評価を覆して3連単“100万馬券”を演出する直線一気。七夕賞2着で1番人気に推された昨年(5着)も懸命に伸びたが、勝ったホッコーパドゥシャから0秒1差。惜しくもサマー王者を逃した。
 今年こそ…の思いだ。シリーズ初戦の七夕賞で昨年同様2着に好走すると、ポイント上積みを図って小倉記念(9着)へ。猛暑にも負けず、美浦帰厩後も順調に調教を積んでいる。19日は主戦・武士沢を背にWコースで6F85秒2と1週前追いをしっかり消化した。武士沢は全国を転戦する愛馬に感服の様子だ。「関東馬が小倉記念に挑むこと自体、そうないこと。あの時は相当暑くて厳しかったと思うけど、本当に頑張ってくれてます。(1週前の)動き自体は良かった。時計以上に負荷もちゃんと掛かっているので」
 そんな彼女の頑張りに天も後押しだ。札幌記念では2000シリーズ上位組がそろって敗れ、合計13ポイント以上が最低条件の王者争いは「有資格馬なし」の混戦。現在、6ポイントのセニョーラが1着なら16ポイントで自力で王者が決まる。現在11ポイントのドモナラズが今回の新潟記念2着なら16ポイントで並ぶが、直接対決の小倉記念(11着)で上位に入ったセニョーラが上。小倉遠征は無駄ではなかった訳だ。畠山重師は「小倉から戻った後も順調にきているし、1週前追いを無事やれたのは大きい。まだチャンスは残っているので」と祈るような思いだ。
 現役屈指の夏女。直線の長い外回りの新潟なら、3F33秒台の鬼脚でゴボウ抜きも難題でない。武士沢は「渋った時も結果は出している馬なのであとは展開。新潟では毎年、頑張ってくれているので。あとは彼女の頑張りに懸けます」と静かに頂点を見据えている。

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2010年8月24日のニュース