“ウマドル”桜井聖良 フェブS直撃!テスタマッタ&リーチ編

[ 2010年2月25日 07:07 ]

取材の合間に「記者さんの食堂できつねうどんを食べました」という桜井聖良

 “ウマドル”桜井聖良(26)が21日に行われた今年最初のG1「フェブラリーS」へ突撃取材。聖良が注目したのは2着テスタマッタ、5着グロリアスノア、10着リーチザクラウンの3頭。その模様を特別リポートとして送る。

“穴党の馬ドル”桜井聖良 相馬眼に自信あり

 初めまして、桜井聖良です。競馬を始めて1年。東京競馬場へドッキドキの初取材に行っちゃいました。しかもビッグレースのフェブラリーSが行われた日です!周りの記者さんたちに混じりながら、レース終了後に私も1人で出走馬の関係者さんへ“突撃”しました。

 さて、初めての取材はどんな感じかと言いますと…。グリグリの1番人気で見事優勝したエスポワールシチー陣営に話を聞いてきたかと思いきや!?実は全くしませんでした。なぜかと言いますと、敗れた馬についてもっと知りたかったからです。

 競馬の世界も、人間の世界と同じように、みんなから人気になる馬もいれば、そうでない馬もいます。だけど、どの馬も必ず誰かのヒーローだと思うんです。本当にその馬自身を知るためには、1度だけのレースにとらわれず、その間の過程をフォーカスすることが、実は未来の結果を知る一番の近道ではないでしょうか?

 目先の着順だけじゃない。馬を取り巻く環境や誰かのヒーローになる馬自身についてもっと伝えたい!ということで特に気になった3頭をピックアップしました。第1回は2着テスタマッタ、10着リーチザクラウンの関係者のお話を伺ってきました。

【2着テスタマッタ】
 まずは私がイチ押ししていたテスタマッタについて。休み明け2走目で、エスポワールシチーから離されたものの最速の上がりで2着に食い込みました。実は前走の川崎記念3着後に「ノドもすっかり治り、今年に入って走りが一変した。今回は休み明けで3着だが、次回はもっと頑張ってくれると思う」と担当厩務員の笹倉祐也さんがおっしゃっていました。その言葉通りの走り。感激です。

 フェブラリーSを終えた笹倉さんを直撃すると「川崎記念後もバッチリ仕上がって今回に挑めた。本当によく頑張ってくれた。このメンバーに入ってよく頑張ってくれました」と本当にうれしそうな表情。普段はケンカばかりするそうで「もうしょっちゅうですよ、まだ若い部分があるのですぐケンカします」と苦笑い。でも、毎日ぶつかり合うことは愛情の裏返し。「まだまだ若い部分がありますが、これからもっとよくなると思います」。レース直後も何度も馬体をなでて相棒を労う様子が印象的でした。

【10着リーチザクラウン】
 ダービー2着馬リーチザクラウンは追い切りの動きも絶好で、4番人気。残念ながら、芝のようなレースができず10着に沈みました。鞍上の武豊騎手にレース後、お話を伺うと、名手の口から中団に控えた理由が明かされました。

 「長距離の時みたいにフワァっと、なだめなだめ乗ってたら思いのほか折り合っちゃって。行かせたらスピードは乗ったんだけどねぇ。ダートが合わなかったわけじゃない。この距離を使い続けたら、結果は出ると思うよ」。

 やはりいきなりの距離大幅短縮とダートに変わりリーチもとまどったのでしょうか。さらに気になるのは今まであれだけイレこんでいたリーチが今回思いのほか折り合ったということ。それは今年に入って気性面が成長したということ!?今後のリーチに注目ですね!ふとリーチの脚を見ると左後繋をケガして血を流していました。多分レース中に自分で突っかけたんだと思います。大きな怪我ではないと思いますが早く良くなって欲しいですね。

 第2回は5着グロリアスノアについて聞いてきたので、お楽しみに!(馬バカのウマドル・桜井聖良)

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2010年2月25日のニュース