中垣輝光選手が競輪レース中に突然死…

[ 2010年2月16日 06:00 ]

レース中、死亡した中垣輝光

 広島市南区の広島競輪場で中垣輝光選手(48)=福岡県久留米市=がレース中に転倒、心肺停止状態で同区内の病院に運ばれたが間もなく死亡が確認された。広島南署によると、死因は虚血性心疾患だった。

 中垣選手は15日午前11時45分発走の普通競輪(A級戦)第3R(2015メートル)に出走。最後尾で最終5周目に入ってから単独で遅れ始め、3コーナー付近でよろけるように倒れた。他の8人は既にゴールし、中垣選手は「落車棄権」扱いとなった。14日昼、出場全選手に義務づけられている前日検査で医師が問診した際に異常はなかったという。
 虚血性心疾患とは動脈硬化などにより血液の流れが悪化することで起こる心臓障害。心臓の疾患でレース中に死亡したのは過去20年間で92年5月、広島競輪場で急性心不全を発症した田上雅人選手(享年29)、03年1月に伊東競輪場で心不全を発症した服部雅春選手(享年46)以来3例目。
 中垣選手は1981年にデビューし、日本競輪選手会福岡支部に所属していた。
 ◆中垣 輝光(なかがき・てるみつ)1961年(昭36)11月12日生まれ。福岡県出身。日本競輪学校第47期生として81年4月プロデビュー。通算成績は2112戦、113勝、2着314回。通算獲得賞金は2億6039万円。

 <過去に死亡事故は49件>競輪では過去にレース中の死亡事故が49件起きている。最近20年では、92年5月・福井競輪場での東内典之選手(享年30)、92年9月・伊東競輪場での斉藤剛選手(享年27)、98年10月・立川競輪場での成島勇選手(享年22)、08年9月・一宮競輪場での内田慶選手(享年27)らの事故に続き7件目。

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2010年2月16日のニュース