【共同通信杯】ハンソデバンド由来はあのサッカー選手

[ 2010年2月2日 06:00 ]

重賞初制覇を狙うハンソデバンド

 今週の東京メーンは精鋭3歳が集結する「第44回共同通信杯」。注目は未勝利、オープンを連勝して勢いに乗るハンソデバンドだ。デビューから4戦2勝、2着2回と堅実な走りも魅力だが、一戦ごとに成長の証を見せつけるレースぶりで重賞初制覇が見えてきた。サッカー選手にちなんでつけられた名のように、冬の季節を味方にクラシックの関門を突破する。

 「半袖播戸=ハンソデバンド」。馬名の由来は、冬でも半袖で頑張るサッカー選手・播戸竜二(30=C大阪)にちなんで名付けられた。その名の通り、寒くなるにつれて結果を残してきた。
 昨年11月21日の未勝利を勝ち上がり、前走・ジュニアCを快勝。連勝の勢いで重賞に挑戦する。尾形師は「前走は外からかぶされて苦しい競馬だったが、そこで勝てたのは馬にとって財産だね」と笑顔を見せる。
 今回は、新馬→未勝利で惜しくも2着に敗れた東京1800メートル戦。マイル戦で連勝しているだけに、距離への対応が鍵となるが「初戦は直線で前が壁になる不利があり、2戦目は折り合いに苦労したため」と師は振り返る。さらに「経験を積んだ今なら折り合えると思う。無理に抑えることなく、この馬の競馬をするようにと新コンビを組む(蛯名)正義には言った。血統的にも距離は持つと思う」と手応えを口にした。
 舞台は3歳馬の登竜門。「スタート直後にコーナーがあり、ごちゃつきやすいコース。経験の浅い時季、この舞台を勝った馬は、その後に活躍している馬が多い」と師。実際、このレースを制したナリタブライアン、ジャングルポケットなどがG1を制覇。あえてこの舞台を選んだのは、期待の大きさにほかならない。
 1週前追いは抜群の動きを披露した。27日に坂路で併せ馬。蛯名が騎乗し、ラスト2F11秒9~12秒0。「乗り味がいい馬で、ジョッキーは感触をつかんでくれたと思う。皐月賞に向かうかは今回の結果次第になる」と師は冷静に語った。クラシックの舞台へ向けて試金石の一戦だが、あっさり通過する可能性は十分だ。

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2010年2月2日のニュース