【七夕賞】重いシロッコを吉田豊の思いが導く

[ 2009年7月10日 06:00 ]

<七夕賞>吉田豊騎手とともに馬場入りするトウショウシロッコ

 「キーマンの懐へ」はトウショウシロッコに騎乗する吉田豊騎手(34)に迫った。

 ――久々トウショウシロッコの状態は?
 吉田豊 最終追い切りは(坂路3F)36秒7と動いてくれました。ここに来て乗り込んでいるので仕上がりはいいと思います。ただ、少し重いかもしれませんけど…。
 ――前走(中山記念9着)の494キロはこれまでで最も重かったのですが、さらに増えている。
 う~ん、体重的には同じくらいかもしれません。でも、調教の動きそのものは良かったので前走よりは走ってくれると思います。
 ――その前走、スタートは普通でしたが最後の伸びがありませんでした。
 多少疲れがたまっていたのか、この馬らしい粘りがありませんでした。スタートに関しては相変わらず不安はあるものの、最近は普通に出ていますね。
 ――スタンド前発走だとゲートの中で落ち着かない感じが多いようですね。
 ゲートの中はいつもちょこちょこ動くんですよね。スタンド前発走だと声援が届くせいか出遅れることも多いけど、今回は(スタンドの)真正面ではなく少しポケットに入った所なので大丈夫だと思います。
 ――メンコ(覆面)をしているのも音に敏感な面があるから?
 そこは特に聞いていないので分かりません。でも、確かにちょっと音に反応する面はあるかもしれません。
 ――出遅れと時々掛かることはあるものの、内に入れたり外へ出したりというコントロールはつきやすいタイプ。
 スタートが悪くて前半に動かそうとすると引っ掛かってしまうことがあります。でも、基本的には素直で指示に従ってくれます。そこは強みだと思います。
 ――左右の回りに関係なく直線ではモタれる面がある。これは弟(トウショウウェイヴ)も同じですね?
 そうなんですよ。兄弟そろってモタれる面があります。シロッコは確かに右回りでも左回りでもモタれるけど、コントロールできなくなるくらい激しいわけではありません。だからあまり心配はしていません。
 ――以前福島で走った時(ラジオNIKKEI賞4着)は出負けして最初のコーナーで外に振られてしまいました。
 そうでしたね。スタートで後手に回ったのが最後まで響きました。それでもゴール前はいい脚で追い上げてくれたのでコースそのものは苦手ということはないはずです。
 ――ハンデは56キロですが勝算は?
 重賞を勝っていないことを考えると多少重いかと思うけど、(重賞戦線でも)それなりに競馬をしていることを考えればこのハンデも仕方ないですかね…。スタートさえちゃんと出ていい位置につけられれば好勝負できると信じています。

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2009年7月10日のニュース