【ヴィクトリアM】岡本 末脚踊る!ジョリー姉さん!

[ 2009年5月16日 06:00 ]

<ヴィクトリアM>岡本草太記者はジョリーダンスを本命に推した

 JRA史上初、8歳牝馬のG1制覇だ!!「第4回ヴィクトリアマイル」は17日、東京競馬場でゲートインする。岡本草太記者はジョリーダンスに◎。衰え知らずの末脚で8歳にして前走・阪神牝馬Sに優勝。断然人気のウオッカを目標に各馬が一斉に仕掛ける展開なら直線で自慢の末脚が爆発すると読む。

 同じ競馬場、同じ距離で2週連続でG1が行われるのは、NHKマイルC→ヴィクトリアマイルとオークス→ダービーだけ。大波乱となった先週のNHKマイルCの“余韻”が、このレースにも影を落とすはずだ。
 NHKマイルCのジョーカプチーノは20歳の藤岡康が強気の騎乗。2番手から早め先頭で押し切った。今回も先行馬に生野、三浦、宮崎と若手が騎乗、同様のレースを狙うはずだ。勝利を義務づけられているウオッカ=武豊は前の馬を残してしまうことだけは避けたい。必然的に流れは速くなる。そこで、◎ジョリーダンスの出番だ。
 1600メートルの持ち時計1分32秒7はウオッカと並ぶ2位タイ(1位はヤマニンエマイユ)。07年のこのレースは流れが向かずに5着に終わったものの、上がり3F(600メートル)32秒9の鬼脚を披露した。それでも菅沼助手は「当時はまだトモ(後肢)に弱いところがあった。以前よりトモがしっかりしてきたし、体にも張りがある」と証言。8歳を迎えた現在の方が状態がいいというのだ。
 そんなことが実際にあるのか。あって不思議はない。競走馬の衰えは年齢よりもレース数の影響の方が大きいとの見方がある。ジョリーはここまで33戦。ヤマニンエマイユ(36戦)より少なく、3つ年下のアルコセニョーラ(31戦)とも大差ない。そもそも母ピーターホフズパティアは米国で52戦(16勝)もしたタフネス牝馬。天皇賞・春のマイネルキッツが29戦目でG1初制覇を果たしたように、ジョリーもようやく全盛期を迎えたという可能性は十分ある。
 当初は阪神牝馬Sで引退するプランもあったが、それを撤回してG1獲りに懸けるのも強調材料だ。春に種付けするためには、4月までに引退するのが基本。1年を犠牲にしてまで現役を続行した決断の裏には、それに見合うだけの成果を得られるとの手応えがある。
 年齢だけを隠して、もう一度ジョリーの戦績をじっくり見直してほしい。ウオッカに太刀打ちできるのはこの馬しかいないということが、分かってもらえるに違いない。ライバルのウオッカをよく知る四位騎手に導かれ、常識を覆す高齢Vへ。走れ、ジョリー!
(岡本 草太)

 【岡本3連単の狙い】ジョリーダンスの相手候補筆頭はもちろんウオッカ。2頭軸マルチも考えたが、前走の直線で大失速したのが引っ掛かる。追い切りは抜群だったが、レースは別物。馬券圏外に消える可能性もあるとみて、ジョリー1着固定で勝負。ウオッカ以外のG1馬3頭も外せないが、展開的に怖いのは無欲の差し馬。チェレブリタ、サワヤカラスカル、アルコセニョーラが来れば大万馬券だ。(12)1着固定で相手(6)(8)(13)(14)(15)(16)(17)の42点が本線。押さえはウオッカ1着、ジョリー2着の6点。

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2009年5月16日のニュース