【羽田盃】ナイキハイグレードまず1冠!

[ 2009年4月23日 06:00 ]

<羽田盃>優勝したナイキハイグレードと戸崎圭太騎手

 南関東3歳3冠の初戦「第54回羽田盃」が22日、大井競馬場で行われ、単勝1・5倍の断然人気ナイキハイグレードが、2番人気シャレーストーンとの叩き合いを首差制して優勝。京浜盃からの連勝で1冠を獲得した。浦和桜花賞馬の母ダイアモンドコアに続き、17年ぶりの母子クラシック制覇となった。戸崎騎手は3年連続のクラシック制覇。また、1~5着馬は東京ダービー(S1、6月3日、大井2000メートル)の優先出走権を獲得した。

 最後の直線、1万2000人を超す観衆の視線が2頭に集まった。戸崎の左ムチに応えて外からナイキハイグレードが追いつくと、シャレーストーンも再び伸びる。後続を引き離し、約150メートル続いたマッチレース。ハイグレードがゴール直前でグイッと首だけ出ると、手綱がフッと緩んで1冠奪取だ。
 前哨戦の京浜盃は先に先頭に立ち、シャレーストーンに追い詰められながらしのぎ切った。クラシック本番は全く逆の展開。「前回は折り合いを欠いたので、それだけに専念し、馬の力を信じた。4、5番手の内といういい位置を取ったので直線まで待っていれば大丈夫だと思っていた」。昨年、一昨年と連続で東京ダービーを制している戸崎が3、4コーナーで冷静に外に持ち出し、計ったように差し切って見せた。
 05年シーチャリオット以来、2度目の羽田盃制覇となった川島正師も「うまく運べていたし、馬もギリギリにつくっていたので、叩けば伸びるという自信はあった。だけど、こんなに力が入ったのは初めてだね」と笑顔を見せた。着差以上に完ぺきな勝利をつかんだナイキハイグレード。東京ダービーでの2冠獲得へ向け、大きく視界が開けた。

 ▼ナイキハイグレード 父アグネスタキオン 母ダイアモンドコア(母の父ジェイドロバリー)牡3歳 船橋・川島正行厩舎所属 馬主・小野誠治氏 生産者・北海道伊達市・高橋農場 戦績7戦5勝 総獲得賞金9646万円。

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2009年4月23日のニュース