豪の大富豪でディープ産駒争奪戦さらに過熱

[ 2008年7月15日 06:00 ]

6400万円の値を付けた「シルクプリマドンナの2007」

クロフネ弟は2億4500万円/セレクトセール

 「セレクトセール2008」(日本競走馬協会主催)が14日、北海道・苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。初日は1歳馬セリが行われ、オークス馬シルクプリマドンナの子を含む5頭を落札したのが、オーストラリアの大富豪ネイサン・ティンクラー氏(31)だ(落札名はパナティック・ファーム)。
 同氏は世界中のセールで大量の競走馬を購入しており、オーストラリアの現2歳世代の登録馬2000頭中200頭を所有する大馬主。過去1年間で約100億円の資金を投入したという。日本のセリは今回が初めてで「日本の競馬のスタンダードが高いのは知っていた。一度来てみたいと思っていた」と話した。
 6400万円で落札したシルクプリマドンナの2007(父アグネスタキオン)は「体格が立派でバランスもいい。いいマイラーになる」と絶賛。また、2日目から登場するディープインパクトの産駒についても「ディープ自体も見せてもらったし産駒に良さそうな馬もいた。どうなるかぜひ見てみたい」。大物海外バイヤーの参戦でディープ産駒の争奪戦はさらにヒートアップする。
 なお、初日の最高価格は兄にクロフネがいるブルーアヴェニューの2007(牡、父アグネスタキオン)で近藤利一氏が2億4500万円(税抜き)で落札した。

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2008年7月15日のニュース