ヤマトはやるぞ!半世紀ぶりの快挙を/羽田盃

[ 2008年4月22日 06:00 ]

京浜盃2着から叩き良化でクラシック本番に挑むディアヤマトと坂井

 クラシック「第53回羽田盃」が23日、東京・大井競馬場のナイターでゲートイン。南関東3冠ロードの幕が開く。混戦だった中央・皐月賞とは対照的に、前哨戦の京浜盃で圧倒的な強さを見せつけたディラクエに人気が集中しそうだが、確実に上昇カーブを描いて挑戦するのが地元大井の京浜盃2着馬ディアヤマトだ。JRA所属時を含め過去の対戦ではいずれも先着を許している強敵との4度目の対決。その結末やいかに。

 栗毛の巨体に真っ白いシャドーロールが映える。クラシックを前に中央から大井へ移籍したディアヤマト。芝2戦はいずれも2秒以上の大差負けだが、ダートでは交流重賞Vを含む【3111】と底を見せていない。転入初戦の京浜盃も、やや重め残りの状態で2着確保と実力を示した。
 そしてクラシック第1弾羽田盃を迎える。1度使われた上積みは十分で万全の状態に仕上がっている。「1週前に単走でビシッとやっているので、直前は併せ馬でほとんど馬なり。予定通りいい追い切りができた。この1カ月で3本追い切っているし、順調にくることができた」。開業3年目の昨年、サンタアニタT(ショーターザトッシ)で重賞初制覇を果たした月岡健二師(40)も納得顔だ。
 問題は強力なライバル。ダートで3度の敗戦のうち2度はディラクエがV。全日本2歳優駿は2着ディラクエから鼻、5馬身差の4着だった。同師は「京浜盃の着差(5馬身)は衝撃的だった。とにかく強い…」と冷静かつ慎重な姿勢を崩さないが「長くいい脚が使えて、どこからでも競馬ができる器用さがある。タメれば凄い脚を使うしね」と期待を寄せる。手綱を取る坂井も「追い切りはいい感じだった。出方はゲートが開いてから。競馬だから何があるか分からない。とにかくスムーズに自分の競馬をさせてあげたいね」と語った。
 近年の大井所属馬による羽田盃Vは02年プリンシパルリバーと99年オリオンザサンクスが道営からの転入馬、98年ゴールドヘッドが大井生え抜き。中央からの転入馬のVとなると、実に第1回(56年、当時の競走名は大井盃)のオートネまでさかのぼらなければならない。半世紀ぶりの快挙達成なるか注目だ。

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2008年4月22日のニュース