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松本流星が初防衛!半年ぶりダイレクトリマッチはフルマークで“完全決着”亡き恩師に届ける勝利

[ 2026年3月15日 17:36 ]

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ   王者・松本流星(帝拳)<12回戦>同級4位・高田勇仁(ライオンズ) ( 2026年3月15日    横浜BUNTAI )

<U-NEXT BOXING 5 松本流星×高田勇仁>松本(右)がフルマークの判定勝ちでリマッチを制する(撮影・篠原岳夫)
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 半年ぶりのダイレクトリマッチは、WBA世界ミニマム級正規王者の松本流星(27=帝拳)が挑戦者の同級4位・高田勇仁(27=ライオンズ)をジャッジ3人ともフルマークの3―0判定で破って返り討ちにし、初防衛に成功した。プロデビューから8戦全勝とした松本は、那須川天心、高見亨介と続いた名門・帝拳ジムの世界戦連敗を2で止めた。

 初回は高田が先に踏み込んでボディーを狙い、松本がすぐに左ストレートをヒット。2回以降も前に出てボディーを打つ高田に対し、カウンターの左にアッパー、ボディーも交えて優位に進めた。

 4回には高田の右で顔がはね上がったものの、5回終了間際には左ストレートを叩きこんでぐらつかせた。7回に松本のパンチで高田が右目上をカットし、9回にはバッティングで松本が右目上から流血。粘り強い挑戦者に試合後半は被弾する場面が増えたものの、パンチの精度では終始勝り、最終12回の高田の猛攻もしのいだ。

 昨年9月14日の同級王座決定戦は、偶然のバッティングによる負傷判定勝ちで王座を獲得した。松本の頭と高田の右眉上が当たり、高田は昏倒して救急搬送された。「納得がいく終わり方ではなかった。決着をつけたい」。ダイレクトリマッチとなった試合で、完全決着を期した。

 一方で、早く「1個上のステージに」という希望も持っていた。松本はWBAの正規王者だが、1ランク上のWBAスーパー王者に、WBO王者でもあるオスカー・コラーゾ(29=プエルトリコ)が君臨している。コラーゾの松本の行く手を阻んでいる。

 王座獲得後、松本はWBC王者メルビン・ジェルサエム(32=フィリピン)との統一戦を希望していたが、スーパー王者がいる限り、WBA王者として他団体との統一戦はできない。「本当のチャンピオンになりたい」と話す松本は「WBA王座を返上してでも、統一戦をやりたい」と強い思いを話した。

 松本にとっては、そのための決着戦でもある。高田との再戦は「同じステージ」であり「1個上に行けていない悔しさがある」と言う。だからこそ「圧倒的に勝つ」と言い続けてきた。

 もう1つ、勝利にこだわる理由があった。昨年10月、日大時代の恩師の梅下新介監督が51歳で亡くなった。「ボクシングの目的は人間形成」と教わった。「(3月1日に)初めて夢に出てきた。うれしかった」。この試合も「会場に見に来てくれると思う」と話していた松本にとっては、恩師に届ける勝利でもあった。

 ▼松本流星 圧倒した内容を見せたいと思っていたんですけど、高田選手の頑張りもあって…。でも、白熱した試合は見せられたと思います。ホンモノのチャンピオンになりたいというのは子供の頃から変わっていない夢。日本は卒業できたと思うので、これから世界の強いヤツたちと戦っていきたい。

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