世界5階級制覇を目指す“兄貴分”井岡一翔へ「拓真に勝ってチャンピオンに」石田匠会長
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プロボクシング元日本スーパーフライ級王者で2度の世界挑戦経験を持ち、現在は大阪市浪速区で「匠ジム」を運営する石田匠会長(34)が11日、取材に応じ、バンタム級へ進出して日本人初の世界5階級制覇を目指す“兄貴分”井岡一翔(36=志成)へエールを送った。
石田会長は井岡一翔に憧れて井岡ジムへ入門し、その背中を追いかけた。井岡が3階級目となるフライ級へ進出した2014年以降は在籍する階級が近くなり、実戦練習で手合わせする機会が増えた。当時を次のように振り返る。
「一翔君は外から見ると、決して派手ではないけど。実際に向き合うと、まずパンチが当たらない。距離感やパーリング、ブロックされたりで全くペースを取れない。強引にいくとカウンターを合わせられる。攻撃も凄いけど、やっぱりディフェンスが凄い。コーナーに詰めたと思っても逆に誘い込まれた感じ。本当にクリーンヒットしたパンチがない。それに見えないカウンター、予想外のタイミングでパンチが来る。本当にタイミングは抜群です」
技術や駆け引きの面で熟練度がかなり高いことを証言した。井岡は大みそかにWBA世界バンタム級指名挑戦者決定戦に同級9位として臨み、11位マイケル・オルドスゴイッティ(24=ベネズエラ)と対戦する。
「バンタム級で、どこまで通用するか。実際にやってみないと、わからないと思います。ただ、世界戦を27試合もやって経験値は高い。もともとスピードやパワーなどフィジカルで勝負するタイプではない。バンタムでも通用してほしい」
石田会長は現役最後の試合で現WBC世界バンタム級王者の井上拓真(29=大橋)と対戦した。24年5月6日に東京ドームで実施されたWBA同級タイトルマッチは初回に左ジャブがカウンターで入りダウンを奪ったものの、王者の井上に判定0―3で敗れた。
「ディフェンス能力は高い。一翔君とはタイプが違うけど、すばしっこい。スピードがある。僕がワンパターンだったのもあるけど(井上拓真は)距離をしっかりつかんで僕の動きは読まれていた。“強い”と言うより“うまい”という印象ですかね」
井岡はバンタム級進出して対戦を望む相手に井上拓真を挙げ、井上も対戦に前向きな姿勢を示しており、このカードが実現する可能性はある。自身に関わりがある2人の対戦について石田会長は興奮気味に語る。
「レベルの高い技術戦になりそう。面白いと思いますよ。井上拓真選手と那須川天心選手の対戦も“玄人好みの試合”になりそうと言われていたけど、実際はいろんなファンにアピールできる試合だった。そんな試合になるかも。一翔君には拓真選手に勝って5階級制覇を達成してほしい。僕が負けたチャンピオン(井上拓真)に一翔君が勝ってチャンピオンになってくれたら、うれしい」
石田会長は“兄貴分”の鮮やかな復活を期待する。



















