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前世界王者・岩田翔吉 試合前に右拳負傷も7回KOで再起 「完成形ではない。まだまだできる」転級も視野

[ 2025年10月4日 22:58 ]

プロボクシング110ポンド(約49・8キロ)契約10回戦   岩田翔吉(帝拳)《KO7回3分0秒》エドウィン・カノ(メキシコ) ( 2025年10月4日    東京・後楽園ホール )

7回KO勝ちで再起に成功した岩田
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前WBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(29=帝拳)がWBO世界ミニマム級12位エドウィン・カノ(27=メキシコ)に7回KO勝ち。3月13日に現WBO世界同級王者レネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)に判定で敗れ王座から陥落してからの再起を果たし「まずは復帰戦に勝って復活できたことが凄くうれしい」と汗を拭った。

 逆境を力に変えた。試合前最後のスパーリングで右拳を負傷。「不安もあった」と明かしながら、序盤からフェイントを織り交ぜながらボディーを攻めると、中盤からギアチェンジ。最後は強烈な右ボディーを突き刺しカノをマットに沈めた。

 サンティアゴ戦後は「試合に向けての闘争心や、戦う気持ちをつくるのが難しかった部分もあった」と引退もよぎった。同一戦では相手のアウトボクシングを前に自慢の強打を空転させられ、王座から陥落。再起に向けて“モデルチェンジ”する中での一戦へ「世界戦で通用しなかった自分のボクシングをどう変えて、どう完成形に持っていくか変えている途中。ボクシングの難しさ感じながら過ごしていた」と明かす。それでも新たにコンビを結成したオーギー・サンチェス・トレーナーの指導を受けながら「倒すだけじゃないボクシングを学んできた」と新たな自分を発見した。この日の完勝にも浮かれることなく「完成形ではない。まだまだできる。これからまたジムに戻って反省して、できないことを取り組んでいく」と視線を上げた。今後はフライ級への転級も示唆しながら、再出発への一歩を踏み出した。

 なお同興行では選手の安全対策強化のための『帝拳セーフボクシング・プロジェクト』が実施された。同プロジェクトは8月2日に東京・後楽園ホールで行った帝拳ジム主催興行で2選手が死去する事故が起きたことを受けて発足。この日は救急科専門医と救急救命士がリングサイドから試合を見守り、後楽園ホールの外にはドクターカーが待機するなど、厳戒態勢の中で行われた。

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