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武居由樹4回TKO負け!那須川天心との対決遠のく…「超えなければいけない」指名試合で王座陥落

[ 2025年9月14日 19:14 ]

WBO世界バンタム級タイトルマッチ   王者 武居由樹(大橋)<12回戦>同級1位 クリスチャン・メディナ(メキシコ) ( 2025年9月14日    名古屋・IGアリーナ )

1回、ダウンを喫する武居(撮影・島崎忠彦)
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 WBO世界バンタム級王者・武居由樹(29=大橋)が指名挑戦者の同級1位クリスチャン・メディナ(25=メキシコ)に4回1分21秒TKO負けし、3度目の防衛に失敗して王座から陥落した。プロボクシング転向後初黒星で、デビューからの連勝は11でストップした。

 初回、打ち終わりでガードが空いた顔面へ右フックをもらい、いきなりダウンを喫する立ち上がり。何とか立ち上がったものの、その後も相打ちで危ないパンチをもらい続け、4回にはコーナーに追い込まれて右フックの連打、さらにアッパー7連打。コーナーへずるずると沈んでいくと、レフェリーに試合を止められた。

 どうしても、勝ちたかった3度目の防衛戦だった。指名挑戦者のメディナは簡単な相手ではなかったが「違いを見せる」と臨んだ。5月の2度目の防衛戦は、ユッタポン(タイ)を初回TKOで退け「自信になった」はずだった。世界戦初のKO勝ちは、左に進化を見せた試合だった。

 サウスポーの武居はこれまで、左フックの大振りを指摘されてきた。昨年末に右肩を痛めてユッタポン戦を延期した。その際、右を使えない分、「左の練習をした。左のレパートリーが増えた」と明かす。ユッタポン戦でTKOにつなげた左フックは、以前より振り幅が小さく、鋭いパンチだった。しかし、その左は通じなかった。

 熱望してきた注目の対決も、遠のいた。K―1からボクシングに転向した時から「ずっと1つのモチベーション」と話してきた那須川天心(27=帝拳)との対戦だ。キック出身同士の対決は「近づいている」という自覚があった。事実、この試合前に、那須川陣営に動きがあった。

 現WBC・IBF王者は中谷潤人(M・T)だが、井上尚弥との対戦に向けて返上が濃厚だ。そのWBC王座を懸けて、那須川と井上拓真(29=大橋)が11月に王座決定戦を行うプランが浮上した。那須川が勝てば、来年中にWBO王者・武居との統一戦が実現する可能性があった。

 武居は、7月の段階で「もう一本、緑の(WBC)ベルトがほしいと思っている」と、暗に那須川との対戦の希望をほのめかしてきた。そのためにも、「絶対、ここ(メディナ戦)は超えなければいけない」と、強い決意で臨んだ。しかし、自らそのチャンスを手放してしまった。

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