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尚弥にウズベキ民族衣装をプレゼント 挑戦者の思惑は? 挑発なしの態度に大橋会長「逆に怖い」

[ 2025年9月13日 04:30 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA暫定王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン) ( 2025年9月14日    名古屋・IGアリーナ )

アフマダリエフ(右)から民族衣装を贈られた井上(撮影・島崎忠彦)
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 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)は12日、名古屋市内のホテルで行われたトリプル世界戦の公式会見に臨み、初対面のWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)からサプライズで同国の民族衣装をプレゼントされた。友好ムードを演出した不気味な挑戦者に動揺することなく、男子史上最多記録を更新する5度目の4団体王座同時防衛に自信を示した。

 会見終了後の記念撮影で、井上の元にサングラス姿のアフマダリエフが笑顔で駆け寄ってきた。「尊敬する相手に贈るもの」というウズベキスタンの民族衣装「チャパン」をプレゼントされた。井上は笑顔で着用し、両手を合わせてお辞儀ポーズで感謝を示した。決戦2日前とは思えない友好ムードが漂った。

 これまで挑発的な発言で井上との対戦を熱望してきた元WBA&IBF世界スーパーバンタム級統一王者。だが、3週間前の来日時からは「自分のキャリアの中で最も強い相手。尊敬している」などと優等生発言を繰り返している。この日も紳士的な振る舞いで、本性を現さない不気味な挑戦者に、所属ジムの大橋秀行会長(60)は「逆に怖い。挑発された方が良い。精神的な余裕があって自信がある感じ」と警戒心を強めた。

 それでも井上はどこ吹く風だ。初対面を果たし、がっちり握手を交わすと「凄くコンディションも良さそう。仕上がっているな、という印象。どんな形、どんな内容でも勝つという気持ちで戦いたい」と試合発表会見時と同様にKO宣言を封印。勝ちに徹する姿勢を貫く。

 「過去最強の敵」と称する相手との大一番に向け、大橋会長が「故障してもおかしくないギリギリの練習量」と話すほど、自らを追い込んできた。「凄い思いでトレーニングをしてきたし、気持ちと精神的にも追い込んだ。しっかり目に焼き付けてほしい」と5度目の4団体王座同時防衛への自信は揺るがない。同席した井上と共同プロモート契約を結ぶ米興行大手トップランク社の名プロモーター、ボブ・アラムCEOも「MJ(アフマダリエフ)は強い選手だが、井上尚弥という男は特別なファイター。どんな展開になっても相手を圧倒する力がある」と井上の勝利を確信する。

 勝てばメイウェザーらに並ぶ歴代1位の世界戦26連勝。また一つ偉業を成し遂げる。「(試合の)イメージはかなり高まっている」とニヤリと笑ったモンスター。相手が放つ不気味なオーラにも動じない。ただ、最強挑戦者との対戦が待ち切れないだけだ。 (伊東 慶久)

≪世界最強返り咲きへ「PFPにふさわしい試合を」≫
 現在パウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じた最強ランキング)2位の井上は1位返り咲きにも意欲を示した。試合当日(米国時間13日)にはラスベガスで同8位“カネロ”アルバレスと同3位のクロフォードという4階級制覇王者同士のビッグマッチも開催される。「この日は井上尚弥VSアフマダリエフという、自分自身が最も楽しみにしている試合がある。こちらに集中してPFPにふさわしい試合をしたい」と貫禄十分に話した。

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