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5年越し世界戦実現のタノンサック 2―1判定で涙の戴冠! 2日前に亡くなった祖母にささげる勝利

[ 2025年6月19日 19:00 ]

プロボクシング IBF世界ライトフライ級王座決定戦   同級1位 クリスチャン・アラネタ(フィリピン)<12回戦>同級2位 タノンサック・シムシー(タイ) ( 2025年6月19日    東京・大田区総合体育館 )

<IBF世界ライトフライ級王座決定戦 クリスチャン・アラネタvsタノンサック・シムシー>王座を獲得しガッツポーズのシムシー(撮影・長久保 豊)
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 WBO世界ウエルター級タイトルマッチのアンダーカードで行われたIBF世界ライトフライ級王座決定戦で、同級2位タノンサック・シムシー(25=タイ、グリーンツダ)が同級1位クリスチャン・アラネタ(30=フィリピン)に2―1で判定勝ちし、新王者となった。

 タノンサックは3回、アラネタの左カウンターを受けて膝をつくダウンを喫した。その後の打ち合いでも相手の左強打に苦しんだが、右主体に手数で対抗し、終盤はアラネタがスタミナ切れ。ジャッジの採点は2人が115―112、116―111でタノンサックを支持し、1人が114―113でアラネタの勝利とした。

 判定が告げられるとタノンサックはリング上でうれし涙を流し「やりました!」と絶叫。会見では「勝てて王者になれたことを誇りに思う。できるだけ手数を出すように、トレーナーの支持に従った。ダウンは自分のミスだったが、くじけずに次のラウンドと考えて試合を進めた」と話し、自身が25歳の誕生日を迎えた2日前の17日に「実は祖母が亡くなった。ささげる勝利を挙げられて本当にうれしい」と明かした。

 元東洋太平洋ライトフライ級王者のタノンサックは2019年にグリーンツダジムと契約。20年11月に当時WBA同級スーパー王者の京口絋人(ワタナベ)に挑戦する予定だったが、京口のコロナ感染により試合前日に中止が決まり、世界初挑戦はお預けとなっていた。22年9月には矢吹正道(LUSH緑、現IBFフライ級王者)とのノンタイトル戦に7回TKO負け。しかし昨年12月、元WBOミニマム級王者の谷口将隆(ワタナベ)に判定勝ちしてIBFランク2位を確保し、矢吹正道が返上した王座の決定戦へつなげた。

 グリーンツダジムにとって世界戦は07年4月以来18年ぶり。当時所属していたWBAミニマム級暫定王者・高山勝成と同正規王者・新井田豊(横浜光)の王座統一戦以来で、現在の本石昌也会長が14年に就任してからは初めてだった。本石会長は「11年でようやく世界王者を誕生させることができた。言葉にできないうれしさがあった」と喜びをかみしめた。

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