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これがウエルター級の世界王者!ノーマン 佐々木尽の野望打ち砕く5回KO勝利「全然力を見せてない」

[ 2025年6月19日 20:50 ]

プロボクシング WBO世界ウエルター級タイトルマッチ   王者 ブライアン・ノーマン(米国)<12回戦>同級2位 佐々木尽(八王子中屋) ( 2025年6月19日    東京・大田区総合体育館 )

佐々木尽(右)を左で倒し5回KO勝ちしたノーマン
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 WBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24=米国)が同級2位・佐々木尽(23=八王子中屋)の挑戦を退け、2度目の王座防衛に成功した。ウエルター級で日本人初の世界王者を宣言していた佐々木を5回46秒KOで破り、プロ30戦無敗(28勝2無効試合)とした。

 世界で最も選手層が厚いといわれるウエルター級の世界王者が、日本のリングで貫禄を示した。初回45秒、佐々木の右フックに合わせた左フックで早くもダウンを奪取。さらに左フックに左フックをかぶせ、この回2度目のダウンを奪った。佐々木の強打をガードやヘッドスリップでかわしつつ、会場に音が響き渡るような強烈なボディーも交えて打撃戦を展開。3回にはボコボコにした佐々木が挑発してきたことにあきれ顔を浮かべながらも、5回に強烈な左フックで佐々木を大の字にさせた。

 試合後に「正面から向き合って戦ってきてくれた。彼はハートがある真のファイターだった。彼が将来王者になる可能性もある」と対戦相手の佐々木を称えた。

 そして「自分自身に嘘つかず、楽しんで試合をしたいと思いました。カウンターもできるし、相手の戦略に合わせて戦える。相手に合わせてどう戦うか考えていました。きょうは全然自分の力を見せてない」と試合を振り返った。

 今後は「まだ嵐が待っています。10月か11月になると思いますけど、どんな相手になるか含めて嵐の中で戦っていきたいと思います」と次の防衛戦に向けて示唆してリング上のコメントを締めた。

 キャリア初期はメキシコが主戦場で“敵地”には慣れているノーマンは、時差調整と環境への対応を考慮して2週間前には来日。トレーナーの父ノーマン・シニア氏が「こんなに真面目にスポーツに取り組んでいる者は見たことがない」と明かすように、公開練習では手抜きなしの本気トレを披露した。昨秋に予定していた初防衛戦は左拳の負傷で延期したが、それも完治。前戦から3カ月足らずでの防衛戦にも「人生を全て懸けた大切なベルトを渡すつもりはない」と敵地防衛の準備を整えていた。

 世界のベルトをつかんでまだ1年余りだが、日本まで足を運んだ93歳の米トップランク社総帥、ボブ・アラム・プロモーターが「この先スーパースターになる」と公言する存在。統一戦構想もあったWBAスーパー&IBF統一王者ジャロン・エニス(米国)がスーパーウエルター級転向を表明しており、今後は7月19日のWBCウエルター級王者マリオ・バリオス(米国)―元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の勝者が標的となりそうだ。

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