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日本勢“未到”のウエルター級とは レナード、デラホーヤ、メイウェザー、パッキャオら名王者ズラリ

[ 2025年6月19日 07:00 ]

プロボクシング WBO世界ウエルター級タイトルマッチ   王者 ブライアン・ノーマン(米国)<12回戦>同級2位 佐々木尽(八王子中屋) ( 2025年6月19日    東京・大田区総合体育館 )

フロイド・メイウェザー(左)とマニー・パッキャオ
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 日本国内では36年ぶりとなるプロボクシングの世界ウエルター級タイトルマッチがきょう19日、東京・大田区総合体育館で行われる。WBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(23=八王子中屋、19勝17KO1敗1分け)が日本人初の同級世界王座獲得を狙い、王者ブライアン・ノーマン(24=米国、27勝21KO2無効試合)へ挑戦する。日本勢がいまだ世界ベルトを手にできてない“未踏の領域”ウエルター級とは――。

 ウエルター級の体重リミットは147ポンド(約66.6キロ)が体重のリミット。1つ上の階級が「スーパーウエルター級(154ポンド=約69.8キロ)」、1つ下が「スーパーライト級(140ポンド=約63.5キロ)」だ。スーパーウエルター級はかつての「ジュニアミドル級」で、日本人世界王者は輪島功一氏ら4人。スーパーライト級は昔の「ジュニアウエルター級」で、日本人王者は浜田剛史氏ら3人がいる。だが、その間にあるウエルター級では、日本勢は過去4人が計5度挑んで全て敗れている。

 体重無差別で殴り合う危険な競技だったボクシングで、階級が誕生したのは18世紀。体重が重い選手の「ヘビー級」と軽い「ライト級」の2階級に分けられ、さらに19世紀にかけてヘビー級とライト級の間に「ミドル級」と「ウエルター級」が設けられた。欧米ではミドル級からライト級までの選手層が厚く、特に中量級の代名詞であるウエルター級にはパワーとスピードを兼ね備えた名王者が数多く誕生した。

 第2次世界大戦前では史上初の3階級制覇を達成したヘンリー・アームストロング(米国)、大戦後はシュガー・レイ・ロビンソン(同)が活躍し、1960年代はエミール・グリフィス(米領バージン諸島)、70年代にはホセ・ナポレス(キューバ)、ホセ・クエバス(メキシコ)が王者に君臨。80年代に入ると「黄金の中量級」で知られるシュガー・レイ・レナード(米国)、ロベルト・デュラン(パナマ)、トーマス・ハーンズ(米国)がウエルター級でも激闘を繰り広げた。

 90年代にはアイク・クオーティー(ガーナ)、パーネル・ウィテカー(米国)、オスカー・デラホーヤ(同)、フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)ら名王者が続々と誕生。21世紀ではフロイド・メイウェザー(米国)とマニー・パッキャオ(フィリピン)が2015年に「世紀の一戦」で対決した。23年7月にはテレンス・クロフォード(米国)がウエルター級史上初の4団体王座統一を成し遂げている。

 クロフォードがスーパーウエルター級に上げた現在、WBAスーパー&IBF統一王者のジャロン・“ブーツ”・エニス(米国、34勝30KO1無効試合)が階級最強とみられていたが、18日に王座返上とスーパーウエルター級への転向を表明した。WBA正規王者は先月にライアン・ガルシア(米国)を破った3階級制覇のローランド・ロメロ(同、17勝13KO2敗)。WBC王者マリオ・バリオス(同、29勝18KO2敗1分け)は現役復帰したパッキャオの挑戦を7月19日に受ける。

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