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武尊、1年ぶり復帰戦で5ラウンド劇的KO勝利! ISKA世界ベルト奪取で“第二章”の幕開け

[ 2023年6月24日 23:46 ]

サグデン(左)に勝利した武尊(C)AbemaTV,Inc.
Photo By 提供写真

 K-1元3階級制覇王者の武尊(31=team VASILEUS)が24日にフランス・パリのゼニスアリーナで開催された「ムエタイグランプリ(MTGP)」で1年ぶりに復帰。ISKA世界スーパー・ライト級(―63.5キロ)王者ベイリー・サグデン(25=英国)とのISKA・K―1ルール世界61キロ王座決定戦で、5回KOで勝利し新王者に輝いた。

 第1ラウンドからカーフキックや右クロスなどを当てる。前に出る武尊に対し、サグデンも手数を返す展開となった。第3ラウンドの2分すぎにボディーがきいてダウンを奪うと、立て続けに2度目のダウンを奪った。第4ラウンドにはスタンディングでのダウンを奪った。第5ラウンドに減点を受けたが、4度目のダウンとなるスタンディングダウン。判定かと思われた終了間際に最後は左のハイキックが入って倒し切る完勝だった。

 昨年6月19日の「THE MATCH 2022」での那須川天心との“世紀の一戦”で判定負けを喫した武尊。“引退”の文字も頭によぎる中で保持していたK―1スーパー・フェザー級王座を返上して一時休養を宣言。そして昨年10月31日をもって、K―1及び所属ジムだったSAGAMI―ONO KRESTとの契約満了に伴う契約を解除した。

 専属契約などに縛られずに残りのキャリアを過ごしたいというビジョンを持っていた中で、欧州・英国を代表するプロモーション「MTGP」が開催する大会での復帰戦が決まった。

 今回の復帰戦からABEMAと専属契約を結び、PPV中継の場合、武尊への報酬は最低1億円プラスPPV売上金からの報奨金となる。「PPVというビジネスの形が海外では浸透しているが、日本やアジアでは浸透していない部分がある。業界がもっともっと発展できるように、僕がモデルケースとして、頑張っている選手の未来につながるように先頭で引っ張っていきたい」と意気込んでいた。

 1年ぶりの復帰戦を制して自身初のISKA世界ベルトを手に入れた武尊の次の標的は、ONEフライ級(―61.2キロ)ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノンだ。「一番は、戦いたい相手がONE Championshipの選手の中にいたのが決め手でした」とロッタンと戦うためにアジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」と複数試合契約。復帰戦の勝利で“武尊第二章”の幕が上がり、ロッタン戦がより現実的となった。

 ▼武尊 ボンジュール!ジュマペール、タケル!メルシー、パリス!ビバ・ラ・フランス!(こんにちは!私は武尊です。ありがとう、パリ、フランス万歳)

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