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【中谷潤人と一問一答】12回KO「いいシーン見せたい気持ちあった」 次戦いたい選手は「誰とでも」

[ 2023年5月21日 12:50 ]

世界2階級制覇を成し遂げた中谷潤人(AP)
Photo By AP

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王座決定戦が20日(日本時間21日)、米ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで行われ、同級1位の中谷潤人(25=M・T)が同級2位のアンドルー・モロニー(32=オーストラリア)を12回KOで下し世界2階級制覇を成し遂げた。

 2回に左右アッパー、11回に左ストレート、さらに12回にカウンターの左フックで3度のダウンを奪う中谷の完勝だった。中谷はこれで25戦全勝(19KO)と無敗を継続。井上尚弥(30=大橋)に続く怪物候補の「ネクストモンスター」が聖地で確かな爪痕を残した。試合後の中谷との一問一答は以下の通り。

 ――試合を振り返って。
 「全体的に本当にモロニーの気持ちは最初から伝わってきていたので、だんだん弱ってきているっていうのは伝わってきましたし、その中でしっかり最後は倒せたので、良かったです」

 ――大きな会場でも落ち着いてできたのか。
 「集中して入れて、ちょっと手数が少なくなったというのはあったんですけど、しっかり見て、くるのはわかっていて、しっかりフォーカスしてできたんで、練習通り入れたかなっていうのはあります」

 ――かち上げるようなアッパーが機能したのは事前からのプラン通りか。
 「はい、プランです。ガードする選手なので、インサイドをいっぱい打っていこうっていうルディ(ヘルナンデス・トレーナー)、(岡辺)大介さん(トレーナー)から言われたのを実行できたので。あれが当たって、効いてましたんで、よかったです」

 ――頭から出血したときは。
 「最初は切れたかわからなくて、汗がぶあって出たっていう感じ。温かいのがばって出たので、もしかしたら切れたのかなと。そこらへんはルディに任せました」

 ――出血は視界に影響したのか。
 「ちょっと入りましたけど、こすれば取れるという感じだったので、大丈夫です」

 ――相手が頭から来る感じは思った通りか。
 「思った以上に頭で攻めてきたというか、グリグリきたんで、練習でもらわないように手を前に出すっていうのを意識していたんですけど、もらったんで僕のせいですね」

 ――相手に勢いがあったということか。
 「そうですね、気持ちもありましたし。でも最後らへんは気持ちは折れていたというか、覇気がなかったので、ルディからも強いパンチを一発当てていけと言われていて、いいタイミングで当てられたんでよかったです」

 ――12回のKOパンチはアウトボクシングからカウンターを狙ったのか。
 「それも来たところに練習していたパンチだったので、本当に出せてほっとしている感じです」

 ――あのパンチは何度も狙っていたのか。
 「けっこう来る選手なんで、それを自分が下がって下がって合わせるっていうのは意識していたんで、それを最後、相手が疲れているところに入れることができたんでよかったです」

 ――感触は。
 「感触はなかったです。スムーズに出ました。練習してきたよかったです」

 ――12回出るとき、少し早く出ていった。
 「やっぱりいいシーンを見せたいっていう気持ちがあったんで、それをしっかり達成できてよかったです」

 ――採点はリードしていたが、最後はKOを目指したのか。
 「流れの中でっていうのはあると思うんで、相手もだんだん気持ちは弱って来ていたんで、そういうチャンスがあるかなっていうのはあったんですけど、まあしっかりギアチェンジしてばっと入れたっていうのはよかったです」

 ――次戦いたい選手は。
 「エストラーダ選手だったりとか、井岡選手もフランコとやるので、その勝者だったりとか。あと3人、チャンピオンがいるので、誰とでもウエルカムです(笑)」

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