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男子選手として復帰目指すボクシング元女子世界王者の真道ゴー JBCへ“結論”の早期提示を求める

[ 2023年4月16日 17:29 ]

エディオンアリーナ大阪で興行後に会見したグリーンツダジムの本石昌也会長(左)と真道ゴー
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 プロボクシング元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術と戸籍変更を経て男子選手として活動を目指す真道ゴー(35=グリーンツダ)と同ジムの本石昌也会長が16日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で興行後に会見し、日本ボクシングコミッション(JBC)に対して早期に活動可否の結論を出すよう求めた。

 本石会長によると、JBCはトランスジェンダー選手に関するルール作成のため、医師や専門家で構成する諮問委員会を昨年6月に立ち上げ、今年3月初旬には最終的な協議を終えた。同委員会から答申書が提出されればJBCは理事会で、それを承認する流れ。本石会長がJBCへ何度、問い合わせても「諮問委員会からの答申(トランスジェンダー選手の活動可否に関する結論)が出されていない」との返答ばかりという。本石会長は「同じやりとりが繰り返されている。“やる気がないのか”という残念な気持ち。JBCを信じているのに」と強い口調で語る。

 真道が男子選手としてリング復帰する意向を正式に表明してから、もうすぐ1年。昨年8月の所属ジム興行では「ジェンダー規定作成のための事前評価スパーリング」として公開スパーリングに臨むなど手順を踏んできた。ライセンス交付のためのプロテストがいつ実施されても対応できるよう、普段61~62キロの体重を57~58キロで維持し、週1回は3~4ラウンドのスパーリングをこなすほか毎日、地道に練習を積む。和歌山市内で子育て支援など福祉事業を行う会社の代表取締役を務めながら“二足のわらじ”で、家族から「どうなってるの?」「体は大丈夫?」など心配されるという。宙ぶらりんな状態が続き、本人もモチベーションの維持は難しい。「いったい、いつメドが立つのか。何も状況が変わらないので、苦しいところはある。もうハッキリしてほしい」と胸の内を明かした。
 

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2023年4月16日のニュース