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尚弥が12・13団体統一戦へ会見「世界のボクシングに名を刻む」「圧倒的な力の差を見せつける」

[ 2022年10月13日 13:13 ]

<井上尚弥会見>統一戦が決まった井上(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングWBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が12月13日、東京・有明アリーナでWBO同級王者ポール・バトラー(33=英国)と4団体王座統一戦を行うことが13日、正式発表された。井上が勝てばバンタム級では初の世界4団体統一王者となる。20年東京五輪へ向けて建設され、今年8月に再開業した有明アリーナでボクシング興行が開催されるのは初めて。試合は「dTV」「ひかりTV」の配信プラットフォーム限定で完全生中継される。

 井上は13日、横浜市内のホテルで会見した。元統一世界ミドル級のバーナード・ホプキンス(米国)ら過去8人しかおらず、バンタム級やアジア人としては初となる4団体統一戦へ向けて「世界のボクシングの歴史に名を刻み、日本ボクシングの歴史を替えていきたいと思う。そのために残り2カ月、やれることをやりたい。100%の状態でリングに上がることが重要と思っている」とコメント。相手のバトラーについては「まとまった穴のない選手と思っている」と評し、「自分の中では少しずつ自分のボクシングで弱らせていき、仕留めるイメージを持っている。圧倒的な力の差を見せて4団体統一を成し遂げたいと思っている」とコメントした。

 過去8人の4団体統一王者で、4試合かけて王座を1つずつ獲得したのはホプキンスとスーパーミドル級のサウル・“カネロ”アルバレス(メキシコ)の2人のみ。4試合全てKO勝ちでの4団体王座統一なら史上初となる。今後について大橋ジムの大橋秀行会長は「終わったら尚弥、(父の)真吾トレーナーと話し合っていきたい。もしかしたら防衛するかもしれないし、一気にスーパーバンタム級へ上げて4階級制覇へ向かっていく可能性も十分にある」と説明した。一方で井上は「12月13日は自分の中での1つのバンタム級の締めという気持ちで挑みたい」と語った。バトラー戦へ向けては10月末から走り込み合宿を行ったあと、11月からフィリピン人選手をスパーリングパートナーとして招へいするほか、元世界3階級制覇王者の田中恒成(畑中)も呼ぶ予定という。

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