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藤波辰爾 猪木さんは「僕の人生そのもの」 恩師への思い問われ絶句「あれだけ試合で戦って…」

[ 2022年10月13日 20:48 ]

通夜で猪木さんとの思い出を語る藤波辰爾(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 今月1日に心不全のため79歳で死去したアントニオ猪木(本名猪木寛至)さんの通夜が13日、都内で営まれた。愛弟子として猪木さんを50年近く支えた藤波辰爾(68)は「ありがとうという言葉しかない」と師への思いを語った。

 猪木さんに憧れて16歳で日本プロレスに入団。付き人として行動を共にしてきた藤波は「遺影を見上げて言葉をかけようがないというか、言い足りない、お話ししたいことがいっぱいあったので。ただただ、ありがとうございましたって言うのが精いっぱいだった」と吐露。

 猪木さんの祭壇は、トレードマークの赤いマフラーをイメージした赤いバラなどで彩られた。藤波は「あの赤い祭壇がすぐ目に入ってきた。いい顔してましたね」と話し、「あの遺影を見つめるのが精いっぱい。頭の中が整理つかないというか…自分の人生を変えてくれた方なので、ありがとうという言葉しかないんですよね」と感謝を口にした。

 猪木さんは藤波に言いたいことがあったのでは?と振られると、「いっぱい、あったでしょうね。怒鳴り声がね…“バカヤロー!メソメソしてんじゃねえ!!”とか言われそうな気がして」。恩師へ伝えたいことを問われると「ええ…いやあ…」と20秒以上絶句した後で「もう少し話をしたかったです。でも入門した時と全く同じ気持ちで、あれだけ試合で戦っていながら実際猪木さんの前に行ったら何も言えないんですよね。それが悔やんでならない。あの時間にいろんなこと話せたのに、なんで会話をしなかったのかなって。あまりにも凄すぎた方なので」と語った。

 「僕の人生そのものというか…人生の道しるべですよね」と猪木さんの存在の大きさをそう表現した藤波。「後はお前たちに任せたぞっていう。力道山先生が亡くなられた後、馬場さんと猪木さんでプロレスを作り上げてくれて、これから我々が猪木さんの闘魂を伝えていかなきゃいけないんでしょう」と話し、闘魂を伝えていくことを改めて決意していた。

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2022年10月13日のニュース