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尚弥VSバトラー4団体統一戦の12・13開催を正式発表 有明アリーナでの興行は初

[ 2022年10月13日 13:01 ]

<井上尚弥会見>王座統一戦が決まった井上(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングWBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が12月13日、東京・有明アリーナでWBO同級王者ポール・バトラー(33=英国)と4団体王座統一戦を行うことが13日、正式発表された。井上が勝てばバンタム級では初の世界4団体統一王者となる。20年東京五輪へ向けて建設され、今年8月に再開業した有明アリーナでボクシング興行が開催されるのは初めて。試合は「dTV」「ひかりTV」の配信プラットフォーム限定で完全生中継される。

 88年設立のWBOが00年代に主要4団体として認定されるようになって以降、4団体統一王者となったのはバーナード・ホプキンス(米国、ミドル級)、ジャーメイン・テイラー(米国、同)、テレンス・クロフォード(米国、スーパーライト級)、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ、クルーザー級)、ジョシュ・テイラー(英国、同)、サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ、スーパーミドル級)、ジャーメル・チャーロ(米国、スーパーウエルター級)、デビン・ヘイニー(米国、ライト級)の8人。1試合で複数のタイトルを手にするケースが目立ち、4試合かけて王座を1つずつ獲得したのはホプキンスとカネロのみ。井上がバトラーからWBO王座を奪えば3人目となる。

 23戦全勝(20KO)の井上に対し、バトラーは34勝(15KO)2敗の右ボクサー。14年6月にIBF世界バンタム級王座を獲得し、スーパーフライ級転向のため防衛戦を行わずに王座を返上。2階級制覇を逃してバンタム級へ戻り、18年5月のIBF世界同級王座決定戦では体重超過で計量失格となった上にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定負けした。今年4月にWBOジョンリール・カシメロ(フィリピン)と対戦予定だったが、カシメロが試合前のサウナで減量を行う英国内の規定違反で出場が認められなかったため、急きょ設けられた暫定王座決定戦でジョナス・スルタン(フィリピン)に判定勝ち。カシメロの王座剥奪に伴い、WBOバンタム級の正規王者に昇格していた。

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