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朝倉未来 メイウェザーに脱帽「全てが異次元」、人生初のTKO負け

[ 2022年9月26日 04:00 ]

超RIZIN/RIZIN.38 ( 2022年9月25日    さいたまスーパーアリーナ )

2回、メイウェザー(左)に倒される朝倉(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 ボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)に挑んだ朝倉未来(30=トライフォース赤坂)が人生初のTKO負けを喫した。ボクシングに準じたルールで戦い、50戦無敗のレジェンドにパンチを当てる場面もあったが、2R終了間際に右ストレートを浴び、立ち上がることができなかった。一方、日本で2度目のエキシビションで圧倒的な強さを見せたメイウェザーは来年も来日することを予告した。

 “路上の伝説”と呼ばれた男も、世界的スーパースターの手のひらの上で踊らされただけなのか。朝倉の頑張りでメイウェザーを本気にさせたようにみえたのは錯覚だった。

 立ち上がりのジャブの探り合いから朝倉が先に仕かけた。鋭い踏み込みで左ボディーストレートを打ち込み、左右のフックもヒットさせた。「当たってるなと。気持ち的にも乗ってきた。全然戦えるって」。“縛り”もある中で手応えを感じながら2Rにも左ストレートを顔面に当てる。ところが、終了間際にカウンター気味にメイウェザーの右ストレートを浴びてダウン。50戦無敗の王者が「そんなに強くは当てていない。決めにいった意識はない」という一撃に立ち上がることができず、レフェリーに試合を止められた。

 「悔しいっすね。あと、頭が痛い。記憶がなくて…なんでアレで倒れたか謎でした。立とうとしたけど、地面がゆがんでいて立てなかった」

 総合格闘家の朝倉がボクシングルールで戦うのは初めて。18年12月に139秒でTKO負けした那須川天心とは違って、体格的な差がなかったこともあって善戦し、メイウェザーに「彼(朝倉)を誇りに思う。なぜならば彼は私がお客さんを盛り上げることに貢献した」と言わせたが、スピードやテクニックの差は歴然。朝倉は「凄い反応速度。全てが異次元、技術が異次元でした」と完敗を認めるしかなかった。

 メイウェザーは「23年に日本に戻ってくることを楽しみにしているよ」と、早くも来年の来日を予告。ボディーガードのジジにKO勝ちした皇治が対戦に名乗りを上げたが、ボクシングルールである以上、無双のメイウェザーには誰も対抗できないかもしれない。

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2022年9月26日のニュース