輪島功一氏の孫・磯谷大心が東日本新人王決勝進出 96秒電撃TKOでプロ4戦連続KO勝ち
プロボクシング東日本新人王トーナメント準決勝 ( 2022年9月26日 後楽園ホール )
8階級で準決勝がが行われ、相手棄権などによる不戦勝を含む12人が11月3日の決勝(後楽園ホール)へ進出した。ウエルター級では“炎の男”と呼ばれた元世界スーパーウエルター級王者・輪島功一氏の孫、磯谷大心(20=輪島功一スポーツ)が佐藤賢治(31=REBOOT・IBA)に1回1分36秒TKO勝ち。デビューから4連続KO勝利を収め、1969年に同じウエルター級で全日本新人王に輝いた祖父に一歩近づいた。
磯谷は試合開始10秒も立たないうちに、右オーバーハンドでいきなりダウンを奪った。トレーナーの父・和広氏が「1分間は見極めよう」と話したように、上下に打ち分けてリズムをつくるつもりが「ジャブを出しても反応がなく、ガードも空いていた」と瞬時の判断で狙ったという。8月の新人王初戦ではKO勝ちも「相手が効いていないのに無理に倒そうとして3回までかかった」と反省。この日は「次(決勝)へ向けて早く終わらせたい」と思いながらも冷静に戦い、「効いたと思ったのでいった」と最後は右ストレートで仕留めて、レフェリーストップを呼び込んだ。
アマ20戦、プロ11戦のキャリアを持つベテランを圧倒し、決勝へ進出。27日に行われるもう1試合の準決勝はインターハイ優勝経験を持つ山本諒真(DANGAN AOKI)と高校時代に国体を制した松野晃汰(神奈川渥美)の対戦で、どちらが勝ち上がっても強敵となる。それでも磯谷は「楽しみですね。そこで勝てたら評価は大きいと思う」と不敵に笑った。
▽フライ級
長谷川優太(熊谷コサカ) TKO3回1分41秒 佐藤友紀(極東)
▽スーパーフライ級
渋谷亮太(T&T) 引き分け 高橋秀太(角海老宝石)
※渋谷の勝者扱い
▽スーパーバンタム級
星野凌(角海老宝石) 判定 細川兼伸(ワタナベ)
▽フェザー級
柿元蓮(ワタナベ) TKO4回2分2秒 池田健哉(川崎新田)
▽スーパーフェザー級
池上いつ己(八王子中屋) TKO3回1分46秒 古川光治(伴流)
▽スーパーライト級
スコーピオン金太郎(三谷大和スポーツ) TKO2回1分24秒 神辰郎(厚木ワタナベ)
▽ウエルター級
磯谷大心(輪島功一スポーツ) TKO1回1分36秒 佐藤賢治(REBOOT・IBA)
▽ミドル級
時吉樹(横浜光) TKO1回2分19秒 鈴木輝(宇都宮金田)
※相手計量失格によりミニマム級は川上拳汰(石川ジム立川)、相手棄権によりライトフライ級は服部凌河(横浜光)、バンタム級は熊谷祐哉(M・T)、ライト級は川口高良(協栄)が決勝進出
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