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対尚弥には“秘策”が必要…4団体王座統一戦へバトラーのトレーナー明かす

[ 2022年8月26日 05:30 ]

WBO世界バンタム級王者のポール・バトラー(右)
Photo By ゲッティ=共同

 プロボクシングWBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)の4団体王座統一のターゲット、WBO同級王者ポール・バトラー(33=英国)のジョー・ギャラガー・トレーナーが米専門誌リング・マガジンの取材に応じ、“秘策”の必要性を明かした。

 井上とバトラーの4団体王座統一戦に関しては、米スポーツ専門局ESPNが12月13日に日本での開催に合意したと24日に報じている。リング誌は報道を受け、スーパーバンタム級で4階級制覇を狙うとみられている井上が、歴史をつくる魅力から現在もバンタム級にとどまっていると紹介。井上がバトラーを倒せば1960年代に「比類なきバンタム級世界王者」だった日本のヒーロー、ファイティング原田の快挙に並ぶだけでなく、バンタム級では73年のエンリケ・ピンダー(パナマ)以来のベルト独占になると伝えた。

 元IBF世界バンタム級王者のバトラーは4月にWBO同級暫定王座を獲得し、ジョンリール・カシメロ(フィリピン)の王座剥奪により正規王者に昇格。ギャラガー・トレーナーはリング誌に対し「私はポール(バトラー)に満足している。人々は彼を軽視したが、今や2度目の世界王者となった。全てのタマを争う絶好のチャンスだ」とコメント。「井上が現時点で世界のベスト・パウンド・フォー・パウンド・ファイターの一人であることは間違いない。大きなチャレンジだが、我々は完璧な準備をするものだ」と話した。

 井上については「常に準備を整え、相手にどう対応するかが分かっている。バトラーの試合の映像をいくつか見て、どうやって倒すかのゲームプランを考え出すだろう」と評価。その上で「我々は違う視点で物事をとらえ、彼(井上)が今まで見たことがないようなものを繰り出す必要がある」と“秘策”の用意は必至との認識を示した。

 バトラーが英国以外で試合をするとなれば初めてで、リング誌は「かなりのアンダードッグ(不利)」と表現。試合は米国ではESPN+、日本ではアマゾンプライムビデオで放送されると報じた。

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