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アマ10冠の今永がデビュー2戦連続KO勝ち KO負けがなかった相手に左ボディーで10カウント

[ 2022年8月26日 19:22 ]

プロボクシング・ライト級6回戦 ( 2022年8月26日    後楽園ホール )

<東洋太平洋ライト級>4回、オルドニオ(左)を攻める今永(撮影・藤山 由理)
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 史上初の高校8冠などアマチュアボクシング10冠の今永虎雅(23=大橋)がプロデビューから2試合連続KO勝ちした。これまで11戦してKO負けがなかったジョン・ローレンス・オルドニオ(25=フィリピン、7勝3敗1分け)に4回3分KO勝ちした。

 変則的にステップを踏んで打ち合わず、頭を大きく下げて避けるオルドニオ相手に、今永はやや戸惑った。「もっと(中に)入ってくる想定だった」。2回には右肩で押されながら左フックを当てられて倒れたが、これはスリップの判定。それでもコーナーに追い込んで左ストレートを打ち込むなどリズムをつかみ、4回には強烈な左ボディーをヒット。相手がしゃがむようなそぶりを見せたためダウンと勘違いしてニュートラルコーナーに行きかけたが、倒れなかった相手に再び左ボディーを叩き込んで倒し、10カウントを聞かせた。「油断してしまった。終わったと思って背を向けたのは反省です。最後はちゃんと当てられてよかったです」と話した。

 2回KO勝ちした6月29月のプロデビュー戦から2カ月弱での2戦目。大橋ジムの大橋秀行会長は「どんどん試合をやらせた方がいい」と当初からスケジュールを組んでいた。デビュー戦翌日からは、東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチを控える元K―1王者・武居由樹らとの走り込み合宿にも参加。大橋会長は「(試合後)1週間か10日は休んでリフレッシュしたいというのが普通だが、喜んで合宿へ行った。そういう根性を評価している」と真摯(しんし)な姿勢を評価。次戦も短期間で組む予定という。今永も「試合をどんどん決めていただけるのはありがたい。世界で戦えるようにしたい」と応える覚悟を示した。

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2022年8月26日のニュース