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3団体統一ヘビー級王者ウシクが公開練習でコインのトリックを披露 20日に前王者ジョシュアと再戦

[ 2022年8月17日 08:30 ]

オレクサンドル・ウシク(左)(ロイター)

 プロボクシングWBA&IBF&WBO統一世界ヘビー級タイトルマッチ(8月20日)に臨む3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)と前統一王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)が16日、試合会場のサウジアラビア・ジッダで公開練習を行った。両者は昨年9月に英ロンドンで対戦し、元4団体統一世界クルーザー級王者のウシクが3―0判定勝ちを収めてヘビー級の3つのベルト奪取に成功。再戦が今春に計画されていたが、ロシアによるウクライナ侵攻でウシクが一時帰国したため開催がずれ込んでいた。

 先にリングに登場したジョシュアはエディー・ハーン・プロモーターがエプロンで見守る中、シャドーボクシング後に約5分間のミット打ちを実施。今回からコンビを組むロバート・ガルシア・トレーナーが細かく指示を送り、強烈な左フックでトレーナーが持つドラムミットを吹っ飛ばすシーンもあった。一方、胸に「自由の色」とスローガンが記され、ウクライナ国旗を象徴するライトブルーと黄色のTシャツをまとったウシクは、シャドーの合間にダンスを挟むなどリラックスした様子。左手の甲と腕に乗せたコイン4枚を同時に空中へ放り投げ、次々に全てをつかみとるトリックも披露して観客を沸かせた。

 暑さ対策として数週間前からジッダに滞在しているジョシュアは「俺はスポンジのように全ての経験から吸収するが、結局は土曜日(20日)の試合が全てだ。ベストを尽くすしかない」と決意を表明。ウシクは「試合が近づいていることをうれしく思う」と話したが、初戦よりもウエートを増やしているのではとの問いには答えなかった。

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2022年8月17日のニュース