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20日ヘビー級世界戦の王者ウシクとジョシュアが40秒にらみ合い ウシク陣営「地獄を経験し強くなった」

[ 2022年8月18日 00:09 ]

にらみ合うウシク(左)とジョシュア(AP)
Photo By AP

 プロボクシングWBA&IBF&WBO統一世界ヘビー級タイトルマッチ(8月20日)の最終記者会見が17日、サウジアラビアのジッダで開かれた。昨年9月以来の再戦となる3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)と前統一王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)が出席し、フェースオフでは約40秒にらみ合い、火花を散らした。

 ウシクはロシアによるウクライナ侵攻後、英国から一時帰国して領土防衛隊に入隊。祖国防衛業務に従事後、英国に戻ってトレーニングを積んでいた。プロモーターのアレクサンデル・クラシュク氏は合宿の映像で見たウシクの体がサイボーグのようだったとし、「彼はここ数カ月、地獄を経験してきた。それが彼を強くした。かつてないほど覚悟を決めている。戦争をくぐり抜け、王座防衛のためにリングに向かう世界王者はそうはいない」とタフさもより増したと強調。「彼にとって非常に複雑な挑戦だが、国民は彼が戦い、勝ってウクライナの旗を掲げることを望んでいる」と母国を代表する新たなモチベーションを得ていると指摘した。ウシクはジョシュアとの初戦でお互いに学んだことがあり、再戦は「13、14、15回と続く。土曜日(20日)は素晴らしい試合になるだろう」とコメント。「我々は人生でもベルトでも、競い合うために生まれた。競わなければ生きていけない。人生は全て何か、誰かのための競争。それが競う理由だ」と話した。

 一方、初戦で完敗したジョシュアは再戦が厳しくなることを認めながらも「挑戦することは楽しんでいる。仕事に集中しよう。本能と集中を持続させ、神が望むなら俺が勝つだろう」と宣言。「俺には目標がある。そのためには規律が必要だ。自分との戦いで、ベルトはそれに付いてくる。まずはプロセスに集中したい」と語った。今回からコンビを組むロバート・ガルシア・トレーナーは「トレーニングキャンプは素晴らしかった。仕事はやり遂げたし、準備は整った。土曜日にベルトを持って帰る準備はできている」と仕上がりに太鼓判を押した。

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2022年8月17日のニュース