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柔道五輪金メダリストの石井慧がボクシングデビュー戦で白星 2―0判定勝ち

[ 2022年8月14日 19:14 ]

プロボクシング・ヘビー級4回戦 ( 2022年8月14日    エディオンアリーナ大阪 )

<高山秀峰・サトシ・イシイ>1回、パンチを繰り出すサトシ・イシイ(撮影・後藤 正志)
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 柔道の2008年北京五輪男子100キロ超級金メダリスト、石井慧ことサトシ・イシイ(35=クロアチア)がボクシングデビュー戦を白星で飾った。プロ1戦1勝(1KO)の高山秀峰(30=スパイダー根本)を相手に2―0で判定勝ちを収めた。採点はジャッジ1人が38―38、2人が39―37、40―36でイシイを支持した。

 サウスポーのイシイはガードを上げて前進し、プレッシャーをかけるスタイル。だが、序盤はなかなか手が出ず、高山の細かいフックやボディーを浴びた。2回途中からは接近戦を仕掛け、3回にはコーナーやロープにくぎ付けにして右フックや左ストレートなどをヒット。4回にはさらに圧力を強め、ダブルの左フックや左ストレートを打ち込んで見せ場もつくった。

 試合後は「スパーリングと本当の試合は違うと思ったし、相手もいい選手。デビューですけど、全然ダメですね」と自ら辛口の評価。ロープに詰める戦い方を「あれしかできないから。プレッシャーかける練習をしてきた」と話し、今後については「海外では絶対にやりたいと思っている。日本でやるにはJBC(日本ボクシングコミッション)の理解が必要になる。なにとぞよろしくお願いします」と話した。最後は「スパシーバ(ありがとう)」とロシア語であいさつした。

 石井慧は北京五輪後に総合格闘技に転向。最近ではRIZINやK―1のリングに参戦していた。今回は「五輪スポーツであるボクシングに挑戦したいと純粋に思った」と興行をプロデュースする元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏(35)に相談。日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンスを所持していないが、19年に国籍を取得したクロアチアでボクシングライセンスを獲得し、クロアチア人として来日する方法でリングに立った。

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