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福永宇宙「しんどかった」人生初ダウンも判定勝ち デビューから無傷11連勝

[ 2022年8月14日 18:45 ]

8回、パンチを繰り出す福永(左)(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 ボクシングイベント「3150FIGHT vol.3」が14日、エディオンアリーナ大阪で行われ、第4試合の56・5キロ契約8回戦は20年度の全日本スーパーバンタム級新人王でWBOアジアパシフィック同級13位、日本同級15位の福永宇宙(そら、24=黒潮)が、約3年のブランクがあった14年度の全日本フライ級新人王の山下賢哉(JB SPORTS)を判定3―0(76―75×2、77―74)で下し、デビューから無傷11連勝とした。

 3回に左フックを効かされ、ダウンを喫した。続く4回はロープに追い込まれながらクリンチせずに左右ボディーをしつこく出して逆襲。リング中央に戻って左アッパーを効かせるなどペースを取り戻した。その後も終盤まで激しく打ち合った。僅差で制した福永は自省も込めながら振り返った。

 「しんどかった。練習でも試合でもダウンを取られたのは初めて。(ピンチでもクリンチしなかったのは)これが自分の性格。相手セコンドからも“真面目”と言われたように真っ向勝負してしまう。でもランカーになり、これからはズルさ、うまさを身につけないといけない。(採点は)あまり考えていなかった。山下選手との打ち合いが楽しくなり、いいパンチを打とう、倒そうと思っていた」

 高知市出身。中学では野球、高校では2年まで柔道に励み、20歳からボクシングを始め、18年10月にデビュー。19年10月まで無傷の4連勝でB級ライセンス取得条件を満たしたものの、新人王戦に出場するためC級にとどまり、四国のジム所属で初めて全日本新人王を獲得した。

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2022年8月14日のニュース