×

日本スーパーフライ級戦9日ゴング 王者・中川健太「最高の仕上がり」挑戦者・梶颯「自分のスタイルで」

[ 2022年8月8日 16:51 ]

日本スーパーフライ級王者・中川健太(左)と挑戦者の梶颯
Photo By スポニチ

 プロボクシングの日本スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(9日、後楽園ホール)の前日計量が8日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者・中川健太(37=三迫)はリミットより100グラム軽い52・0キロ、同級1位の挑戦者・梶颯(24=帝拳)はリミットの52・1キロでともに一発パスした。戦績は初防衛を目指す中川が26戦21勝(12KO)4敗1分け、2度目のタイトル挑戦となる梶が16戦15勝(9KO)1敗。

 中川は「減量を含めて過去最高の仕上がり」と自信を示した。4月の王座決定戦で久高寛之(仲里)に判定勝ちし、3度目となる日本王座奪取に成功。3度の王座を「運が味方してくれたと思っている」と話し、7日に37歳となったにも関わらず「フィジカルトレーニングを始めて、しんどい動きが楽にできるようになった。大きく変われる可能性を感じている」とまだ成長していることを強調した。梶については「体が強そう。一発から打ち始めると連打が凄いので、まずは一発目を食わないようにしたい」と分析し、「勝たないといけないのでKOにはこだわらないし、基本的に10ラウンドやって勝つつもりだが、流れの中で倒せれば」と冷静に抱負を述べた。

 一方の梶は昨年10月、日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックのスーパーフライ級3冠王者(当時)の福永亮次(角海老宝石)に判定負けして以来、約10カ月ぶりの再起戦がタイトルマッチ。「運命を感じている」と心境を語り、「まさかこんなに早くチャンスが来るとは。練習の集中力も高まり、ベストなポジションにできたと思う」と気合を口にした。福永が昨年大みそかにWBO同級王者・井岡一翔(志成)に挑戦した試合には「自分だったらどこまでいけたか」と悔しさを感じ、同期入門のウエルター級アジア2冠王者・豊嶋亮太(帝拳)が6日にTKO勝ちした試合には「ベルトを持っている人でも努力して強くなった」と刺激を受けたという。「中川さんはジャブで距離を取ってくるだろうけど、それでも前に出て下げられたら。いつもどおりの自分のスタイルで戦いたい」と抱負を述べた。

続きを表示

2022年8月8日のニュース