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京口が8回TKO勝ちで敵地でのV4達成 減点2で一気に攻め立てる

[ 2022年6月11日 12:15 ]

ボクシング・WBA世界ライトフライ級王座統一戦12回戦   〇スーパー王者・京口紘人<TKO 8回24秒>●正規王者エステバン・ベルムデス ( 2022年6月10日    メキシコ・グアダラハラ )

計量をパスした京口(左)とベルムデス(ワタナベジム提供)
Photo By 提供写真

 スーパー王者・京口紘人(28=ワタナベ)が8回24秒TKO勝ちし、WBAのライトフライ級王座を統一して4度目の防衛に成功した。プロデビューからの連勝は16に伸びた。

 京口はリングアナウンサーから日本語で「ナニワのキョーグチ“MAD BOY”ヒロト」と紹介された。1回から打ち合いが始まり、相手のジャブや右フックをブロックしながら左フック、ワンツー、ボディー、アッパーと多彩に攻めた。2回にはベルムデスが頭をつけての接近戦に移行。ショートフックや左ボディー、アッパーのダブルなどで対抗し、左フックでぐらつかせる場面もあった。3回には執拗にボディーを狙ってきた相手にアッパーの連打で見せ場をつくったが、頭部から出血したベルムデスにドクターチェックが入った。

 タフな相手との打撃戦でやや大振りとなり、5回終了後にはセコンドについたジム同僚のWBO世界ミニマム級王者・谷口将隆から「6割でいい」とアドバイスされる場面も。6回にはバッティングで減点、7回にはラビットパンチでダウンさせたとして、さらに減点された。危機感があったのか、8回は開始ゴングから一気に攻め立て、ロープ際で相手が棒立ちになったところでレフェリーが試合を止めた。

 2階級制覇王者の京口は昨年3月、米テキサス州ダラスでアクセル・アラルゴン・ベガ(メキシコ)に5回TKO勝ちして3度目の防衛に成功。その後は昨秋から右拳の骨折、左ひじの負傷、左腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎とケガが続き、約1年3カ月ぶりの試合だった。

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2022年6月11日のニュース