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浜田剛史氏 京口よ、空いているガードの真ん中を狙え

[ 2022年6月11日 05:30 ]

WBA世界ライトフライ級王座統一戦   スーパー王者・京口紘人≪12回戦≫正規王者エステバン・ベルムデス ( 2022年6月10日    メキシコ・グアダラハラ )

計量をクリアした京口(中央左)はベルムデスとフェースオフ(ワタナベジム提供)
Photo By 提供写真

 【浜田剛史氏 かく戦え】ライトフライ級では長身に入るベルムデスは、前傾姿勢から大きな振りでどんどん攻めてくる選手。ただし横から大きく振ってくるので、ガードの真ん中が空き気味だ。

 京口としてはプレッシャーをかけて前へ出られれば理想的だが、打たれても前進をやめようとしないベルムデスに対し、下がり続ける展開も考えられる。その場合は下がりながらでも手を出し続けること、特に空いているガードの間からインサイドを狙って打つことが大事になってくる。肉を切らせて骨を断つような戦い方をしてくるはずのベルムデスは左ジャブだけでは止まらない可能性があるので、インサイドへ右を真っすぐ打つことがポイント。ワンツーを打っては下がるパターンを繰り返し、クリーンヒットが続けば相手の勢いも止まる。大きくパンチを振る分、相手の消耗も激しくなる。

 地元選手が相手のパンチをかわすだけで勝っているような雰囲気になる欧州とは違い、メキシコのファンは打ち合いを好む。仮にベルムデスの大振りが当たったとしても、京口が打ち返すか、より多く当てていれば敵地とはいえ観客は喜ぶだろう。アウェーで評価されるような勝ち方ができれば、統一戦実現へ良いアピールになる。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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2022年6月11日のニュース