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尚弥、ドネアに引導渡す「今回はドラマにはならない。一方的に、触れさせずに終わる」

[ 2022年5月19日 20:21 ]

スパーリングを行う井上尚弥(大橋ジム提供)
Photo By 提供写真

 ボクシングのWBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が19日、横浜市内の所属ジムで、WBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体王座統一戦へ向けて4ラウンドのスパーリングを行った。ドネア戦へ向けて招へいしたスパーリングパートナーの1人、WBO世界スーパーフライ級10位のKJ・カタラジャ(27=フィリピン)が相手を務めた。また、ロープ飛び、サンドバッグ打ちも含めて1時間30分ほどの調整を行った。

 井上との一問一答は以下のとおり。

 ――減量の状況は。

 「減量は順調です。もうバンタム級で8回目の試合なので。毎回、バンタム級での調整もうまくいっている。今回は特にモチベーションも高いので、すごくいい感じですね」

 ――来週の火曜日で試合2週間前になる。気持ちの高ぶりはあるか。

 「日に日に(気持ちは)高まってくる感じになると思います」

 ――今回は長いラウンドのスパーリングが多いように見える。

 「今回、8ラウンドは3回やっていますね。基本は4回をやりながら、6回とか8回とかたまに入れながらの感じでやっています。自分の体調に合わせて。やるときは長いラウンドを入れて、スタミナの確認とか見ています。今でも拳は気にしながらですけれど、本当に自分がやれると思った時には8回とかやっている。大きな変化ではないです。毎回、どの試合でも調整は変わらずという意識でやっているので」

 ――プロの再戦は初めてだが、アマ時代は再戦で実力差を示してきた。

 「そこは自分の引き出しと対応力ですかね。1回やった相手の手の内は分かっているので、どうしたらいいのか自分の中で理解、把握しながらやっています」

 ――ドネア戦は「ドラマ・イン・サイタマ2」と言われるが。

 「今回はドラマにはならないです。一方的に、触れさせずに終わると思います」

 ――ドネア選手に引導を渡す気持ちか。

 「今回、ドネアは負けたら多分、引退だと思う。まだまだやれる、という前回のような負け方、ドネアが“まだまだやれるんじゃないのか”という、そんな試合にはならない。前回からそのつもりだったのに、ああいう形になってしまった。自分が納得できていない部分も多いので、今回はミスを犯さずにやりとげたい」

 ▼大橋ジム・大橋秀行会長 WBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国)から、試合を見に来たいという話はもらっています。

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2022年5月19日のニュース