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世界ユース日本人初金メダルの堤駿斗が井岡所属の志成ジムからプロ転向 2年で世界王者目指す

[ 2022年4月13日 15:47 ]

会見に臨む堤駿斗(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 16年の世界ユース選手権で日本人初優勝などアマチュアボクシング通算13冠の堤駿斗(21)が13日、プロ転向を表明した。4階級制覇のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33)がいる志成ジムに所属し、26日にプロテストを受検する。階級はスーパーバンタム級かフェザー級となる見込みで、6~8月のプロデビューを目指す。堤は「小5でボクシングを始めた時から、まずはプロの世界チャンピオンになることが夢だった。世界チャンピオンになることは大前提として、自分が魅せる試合をしてボクシングという競技を少しでも多くの方に知ってほしい」と話した。

 千葉県出身の堤は6歳から極真空手を始め、小5からボクシングをスタート。同時に取り組んだキックボクシングでは那須川天心と同じジムで練習し、現在も交流があるという。中2からボクシングに専念し、千葉・習志野高では高校6冠を達成。高2で世界ユース制覇、高3で井上尚弥以来という高校生での全日本選手権制覇を果たし、16、17年と日本ボクシング連盟の年間最優秀選手に選ばれた。東洋大に進学し、東京五輪出場を目指していたが、アジア・オセアニア予選で敗れ、世界最終予選も中止となったため本大会出場を逃した。

 ライト級で出場した昨秋の世界選手権では3度の優勝経験を持つラザロ・アルバレス(キューバ)を破る金星を挙げたものの、3回戦で敗退していた。弟・麗斗(東洋大)も昨年の世界ユース選手権ライト級で優勝し、兄弟で“世界一”に輝いている。麗斗は24年パリ五輪を目指しており、「パリは弟に托したい。弟がパリ五輪に出る前には慧海チャンピオンになって、いい刺激を与えたい」と2年で世界王者になるイメージを口にした。将来的には「パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)で上位に入る選手になりたい。複数階級制覇より、統一戦や防衛回数を目指していきたい」と話した。

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2022年4月13日のニュース