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和毅 今年31歳 現役ラストチャンス懸け“脱亀田家”、所属先不透明も「より厳しい環境で自分磨く」

[ 2022年4月13日 05:30 ]

亀田和毅
Photo By スポニチ

 ボクシングの元世界2階級王者の亀田和毅(30)が12日、兄の興毅氏(35)が会長を務めるジム「3150ファイトクラブ」との所属契約を3月に解除したと発表した。和毅は新たな国内所属先が未定ながら、改めて世界王座返り咲きを目指すことを誓った。

 “亀田家のジム”から羽ばたくことを決断した和毅はコメントに決意をにじませた。

 「今年31歳となる自分を客観的に見つめ、ボクサーとして現役生活も残り少なくなり、メキシコに渡った当時と同じ思いで家族から離れ、現役生活ラストチャンスに懸ける」

 昨年12月にメキシコでWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦でヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)を12回判定で下し、IBFとの統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が保持するWBA世界スーパー王座への挑戦権を得た。アフマダリエフはIBF王座の指名試合も控え、和毅の世界再挑戦の日程は現時点で決まっていない。

 和毅の新たな所属先は未定。国内での試合出場は、日本協会に加盟する所属先が必要となるが、海外の試合は和毅自身の「TMKプロモーション」で問題はない。昨年12月のメキシコでも同所属でリングに上がった。中学卒業後に15歳で単身メキシコに渡り、同地でプロデビューと「亀田家」の中では独立独歩の印象が強かった。

 この日も「より厳しい環境で自分を磨く」と武者修行時代のような情熱で、競技に取り組むことを明かし「もう一度チャンピオンベルトを巻く姿を見せられるよう、その先のビッグマッチ実現に向け日々精進していく」と宣言した。

 ◇亀田 和毅(かめだ・ともき)1991年(平3)7月12日、大阪市西成区出身の30歳。8歳でボクシングを始める。15歳からメキシコ武者修行し、08年11月プロデビュー。13年8月にWBO世界バンタム級王座を獲得し、史上初の3兄弟世界王者を達成(防衛3)。18年11月にWBC世界スーパーバンタム級暫定王座を決定戦で獲得し、世界2階級制覇。19年7月に正規王者との統一戦に敗れて陥落。身長1メートル71の右ボクサーファイター。

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2022年4月13日のニュース