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王座返り咲きから一夜…拳四朗「夢のようにうれしい」 次戦も“世間が注目するカード”を

[ 2022年3月20日 11:37 ]

王座奪回から一夜明け、オンラインで会見した寺地拳四朗(左)と父の寺地永会長
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者に返り咲いた寺地拳四朗(30=BMB)が激闘から一夜明けた20日、オンラインで会見し、改めて喜びを語った。

 19日に京都市体育館で行われた矢吹正道(29=緑)とのダイレクトリマッチ(直接再戦)で3回KO勝ち。会心の勝利で昨年9月に敗れた因縁の相手にリベンジした。王座陥落から、わずか半年、実質2カ月で見事なスタイルチェンジを果たし、王座奪回。試合後の会見では「本当に幸せ。世界王者になった時よりもうれしい」と話していたが、一夜明けた心境を問われると、「夢のようにうれしいというか、本当にうれしいの一言です。あまり眠れなかったので、まだ眠たい感じです」と笑顔を見せた。

 試合後は京都・城陽市の実家に戻ったが、試合の余韻と興奮で2時間ほどしか眠れず、「ケータイを見ながらグダグダしていた」そうで、SNSを通じて約400~500通の祝福メッセージが届き、世界王者に戻ったことを実感した。

 大きく戦闘スタイルを変えた矢吹との一戦については「練習通り動けた。プレッシャーをかけていく作戦だったので、練習通りに遂行できて良かったです」と振り返り、「自分ではあのスタイルは気に入っている。印象的にも良いと思うし、より相手は混乱するんじゃないかなと思う」と話した。

 3回KO勝利とあって「ほどんど筋肉痛もなく、すぐに動けそう」な状態。ただ、当分は自宅でゆっくり静養する。次戦について寺地永会長(57)は「次は夏ぐらいにできれば。年末にもう1試合やりたい」と構想を明かした。拳四朗自身は「普通の防衛戦はもういいかな」と他団体王者との統一戦か複数階級制覇を希望しており、寺地会長も「世間が注目するカードを組みたい」と明言した。

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2022年3月20日のニュース